第二種電気工事士、筆記試験に向けた効率の良い学習方法
みなさんこんにちは、家庭発電所所長のjal_1980です。
第二種電気工事士令和2年上期の筆記試験は新型コロナウイルスの影響によって試験中止となってしまいました。
下期筆記試験は10月4日、技能試験が12月12日または13日に実施されます。
筆記試験日まで残り3カ月ですが学習の進捗状況はいかがですか?
私は去年の令和元年上期に第二種電気工事士に受験し無事合格しましたが学科試験の勉強に半年以上の約10カ月間!?(学習開始が2018年8月~)と掛けたのですが、受験後の感想として、『もっと効率の良い学習方法が出来たら良かったな~。』と思いました。
学習期間が長いと勉強しようとするモチベーションの維持が大変でした・・・
私の場合はユーキャン通信講座と厚生労働省教育訓練給付制度を利用したのできちんとテキスト6冊を学習し、テキストの出題範囲の添削課題というテストを提出しなければいけないのでショートカットが出来なかったのですが。
ユーキャンの第二種電気工事士通信講座は標準学習期間として約8カ月を目安に設定されています。
費用面でも学習に費やす時間を考えてみても第二種電気工事士の資格取得を目指すのであれば独学でも十分だったと思います。
第二種電気工事士資格取得費用についてユーキャンと独学で比較した記事はこちらです。
独学なら10カ月の学習期間が3カ月程度に短くする事がが可能だと私は考えます。
回り道をした私が考える第二種電気工事士筆記試験に向けた効率的な勉強法について述べていきたいと思います。
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筆記試験に向けた効率の良い学習法
第二種電気工事士筆記試験は暗記問題が大部分になります。
ただし、計算問題を解くには問題の解き方と公式を理解しつつ、実際に計算を行って解かなければならないので記憶として定着するのに時間が掛かります。
つまり計算問題について最初に学習するのは非効率であるから避けてしまう方が良いです。
計算問題(電気理論・配電理論と配線設計)を学習しない!!
筆記試験は全部で50問、1問2点で合格基準点は60点です。
筆記試験直前に過去問をひたすら行ったのですが、計算を必要とする問題は毎年4~5問なので約1割位になります。
仮に全てマルでも10点のプラスしか得られないのです。
その割に学習時間が掛かるので大変さの割に、出題の数から得られる点数が低いのでやらないor後回しが良いでしょう。
なぜ計算問題は学習時間が掛かってしまうのか?
理由は大きく3つあります。
①問題を理解するのが大変
電気回路に詳しくない人から見ると計算問題はとっつきにくいです。
下の問題は令和元年上期第二種電気工事士筆記試験問題ですがいかがですか?
普段から電気回路に慣れていない人には難しく感じると思います。
②公式を覚えるのが大変
覚える公式がいっぱいあり、出題によって応用したりと大変です。
昔、学校で習ったオームの法則を思い出して下さい。
電圧・電流・抵抗と求めるものによって3つの公式が成り立ちますよね。
オームの法則よりも複雑な公式を覚えて、出題に応じて公式を変形しながら解かなくてはなりません。
テキスト1(電気理論)は2018年8月~2018年10月まで約2カ月掛けてテキスト1を学習し、テストを提出しました。
結果は何とか目標の60点を超えた位なので、間違えた箇所の復習も時間が掛かります。
2018年10月17日に第1回課題提出してから12月10日まで約2カ月テキスト2を学習してテストに臨んだ結果が46点でした・・・。
正直嫌になりましたね・・・
二冊のテキストを学習して、約半分理解(合計得点112点/200点)するまでに2カ月+2か月で合計4カ月も費やしてしまいました・・・
まだ残りのテキストが4冊あるのでこのままのペースでは間に合わないと感じて、テキスト2の復習はしないでテキスト3へ進みました。
学習の進捗記録が下の画像になります。
規定課題の受付日がテストをユーキャンに送付して届いた日になります。
第3回添削課題から第6回の添削課題までの受付日の間隔が短い事が分かりますよね。
学習期間が短いからと言ってテストの結果も悪くないです。
テキスト3の電気工事で使用するケーブルの種類や用途など材料と器具等は88点でした。
テキスト内の工具名称・使用方法など覚えてしまえば簡単です、簡単に得点UPが可能なので取りこぼしが無いようにしましょう。
テキスト4の屋内・屋外の配線電気工事の施工(工事)方法は62点でした。
テキスト5の電気関係法令は74点でした。
テキスト6の図面から使用器具や施工の際に使用する工具や電線の種類を答える配線図は80点でした。
配線図は実技試験で問題が出題されるのでから読み解く為にも、確実に抑えておきたいポイントです。
この結果から計算問題を捨てても短い期間で理解しやすい電気工事で使用する材料器具・施工方法・関係法令・配線図をきちんと学習すれば得点の積み上げが出来そうだと感じました。
③他の学習を進めると最初に学習した事から忘れる
せっかく勉強して覚えたとしても工事器具・施工方法・関係法令など他にも覚える事はたくさんあるので・・・
先に約4カ月掛けながら苦労して覚えた事は忘れてしまいます( ^ω^)・・・
だから筆記模擬テスト前にテキスト1・テキスト2をもう一度1カ月掛けて復習したので時間が掛かりました。
なぜ筆記模擬試験前に再度テキスト1・2の復習を行ったのか?
理由はユーキャンの場合、合格基準点(60点)に満たない場合は課題を再提出する必要があるからです。
模擬テストを行う前は各テキストの出題配分がわからないので復習して臨んだ結果がこちらです。
模擬テスト結果はギリギリ合格基準の62点でした。
(テキスト1・2を復習せず模擬テストに臨んでいたら落第・再提出でした…( ´艸`))
この模擬テスト結果から計算問題に対しては間違えた問題を確認して復習を・・・なんて考えるよりは捨ててしまった方が得策だと思いました。
だってここをみっちりやった所で筆記試験の出題は1割なので( ^ω^)・・・
配線図はしっかり学習しましょう
50問の中で一般問題が30問、配線図から20問が出題されるのでしっかり学習しておくと良いですよ。
例えるなら地図記号みたいな図面表記のものを答えたり、施工方法やケーブルの種類を答えたりします。
単線図と複線図とは?
下の画像で左側が単線図で右側が複線図です。
左側の単線図は器具の配置と配線引き回しを簡略化したもので、右側の複線図は器具の配置に対して配線接続を詳細に表した物になります。
単線図から複線図が自分で書ける位まで出来ると実技試験に向けての大きなアドバンテージになりますし、筆記試験でも得点の取りこぼしが防げます。
下の画像は令和元年上期筆記試験問題ですが37問目⑦の部分の最小電線本数を答える際に複線図が書けると、答える事が出来るようになり得点アップが可能になります。
後から実技試験で単線図から複線図に書く事は、必須項目なので先回りして出来るようになっておくと良いでしょう。
繰り返し、過去問題に取り組む
過去問題を行う事で同じ問題または似た問題が毎回、繰り返し出題されている事に気づきます。
繰り返し答えて記憶として定着します。
過去問題集を買わなくてもスマホを使ってスキマ時間に過去問を解くことが出来るサイトがあります。
過去問題クイズ形式で出題サイトへのリンクはこちらです。
〇✖をクリックすると設問を見る事ができるのでなぜ間違えたのか復習も可能です。
隙間時間を見つけてはスマホで繰り返し解いてました。
効率の良い学習方法を実践して合格を目指しましょう!
当初は真正面から学習に取組んだ結果、学習効果を確認するテストで効果を確認出来ませんでした。
これではまずいと感じて途中で方針転換を行い、約10カ月掛けて回り道をしながらも無事合格しました。
第二種電気工事士筆記試験に関しては実際の難易度は決して高くなく、自分に合った正しい(効率的な)学習方法を行う事で合格が近づきますし、間違った(効率の悪い)学習方法を行うと途中で挫折する恐れがあります。
私も途中で挫折しかけましたので( ^ω^)・・・
あなたも効率の悪い学習方法から効率の良い学習方法に切り替える事で、残り3カ月という期間があれば十分に合格出来ると思います。
それでは今回は以上で終わりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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