エネルギー自給自足への挑戦

普通救命講習を受講の勧め

2019/12/22
 
テキスト&受講終了証
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1980年生まれ、妻と子供3人の父で真岡市在住。 趣味は写真撮影、動画編集、PCカスタマイズ等。 蓄電池やEV・PHVなどに興味・関心があります。発電した電気は売電から個人消費に変化していく過程を発信していきます。

 

 

あなたはAEDを見かけた事はありますか?
AEDの使い方を知っていますか?

おそらく見かけた事はあるが、使用方法は知らない(分からない)という人が大多数だと思います。

普通救命講習を受ける事であなた大切なご両親・恋人や子供の命をつなぎとめる方法(一時救命処置具体的には心肺蘇生とAED使用法)を学ぶことが出来ます。

知っておくと良い知識となりますし、救命技能を忘れくことなく維持向上させるために一度だけではなく2~3年間隔で定期的に講習を受ける事を推奨しています。

 


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救命講習とは?

心肺停止時の対処方法とAEDの使い方や日常起こりうる窒息等に対処する方法を座学3:実践7の割合で約3時間の講習です。
小児に対しての対処方法を学ぶ上級・上位版も有るみたいです、こちらは約8時間となります。
講師は基本的に消防職員になります。

普通救命講習を受講すると終了証が発行されます、手持ちの古い終了証は平成20年になってました。

テキスト&受講終了証

私は会社で救命技術・技能維持のために定期的に受講してますので5~6回目になります。

最近は令和元年12月18日に受講し、新しい終了証が発行されました。

幸か不幸か解りませんが1度も実際に行った事はないですが毎回講習中は真剣になりますし、新しい発見が有りますよ。

ダミー人形に対して行う実践時に防隊員から身近な人物と思って行って下さい(笑)、と言われた事が最初に受けた講習として覚えています。

 

なぜ救命講習を受講した方が良いのか?

一般市民である私やあなたが救命講習を受講した方が良いと勧めるのか、疑問に思いませんか?

下の表は救急車が現場に到着するまでの所要時間を表した表になります。

救急隊現場到着平均所要時間

【関東管区行政評価局より引用転載】

119番通報してから救急車が現場に到着するまで全国平均で8.5分掛かっているのが現状です。

この現状を踏まえて下の救命の可能性と時間経過のグラフを見てください。

心臓と呼吸が止まってからの経過時間が遅い程、大切な命を救える可能性が徐々に失われていきます。

点線の救急車が到着するまで全国平均の8.5分間、何もしなかった場合の救命の可能性は約10%です。

もし、居合わせた人が普通救命講習を受けていて救命処置を行った場合は、約20%なので可能性は2倍になります。
あなたの大切な家族・友人が倒れて何も出来ずにいる自分が想像出来ますか?

救命の可能性と時間の経過

【関東管区行政評価局より引用転載】

きっと何も出来なかった事を悔やむと思います。

下の表は一般市民が目撃した心肺機能停止の中で、私たち一般市民が心肺蘇生等の有無の生存率と社会復帰率を表したものです。

一般市民が救命処置を行った場合の生存者数と社会復帰の割合

【関東管区行政評価局より引用転載】

心肺停止を目撃して一般市民が心肺蘇生を行った1204人(割合は56.1%なので半数弱)、その中で除細動(AED)を使用した割合は8.4%です。

除細動(AED)を使用した場合の生存者数は642人の中で、547人の人が倒れてから一カ月後に社会復帰しています。

この事からAEDの効果は大きいけど、使用率が8.4%と小さい事が問題だと解ります。

だから記事冒頭に投げかけた質問でAEDの存在は知っていても、使用方法は知らない(分からない)という人が大多数と実情が見えてきます。

私はたまたま業務の一環で普通救命講習を受講していますが、いつ起こるかもしれない事態に備えてプライベートでも定期的に受講していると思います。

一度受講したから実際に行えるとは限らない・・・
現実に即したガイドラインに対応するためにも。

繰り返し定期的に受講する事が重要なんだと感じてます。

 

 

心肺停止が身近に発生するものなのか?

あなたに質問です。
東京マラソン過去に13回実施中1回あたりの走者数3万8千人、心肺停止の発生回数は果たして何回?
その中で社会復帰した割合は何パーセント?

 

答えは11回使用して社会復帰率は100%、全員が社会復帰をしています。

東京マラソン中に倒れた有名な人物はタレントの松村邦洋さんですね。

東京マラソンを走る健康な人でも心肺停止は発生していて、すぐにAEDの使用で社会復帰が可能である事が証明出来ます。

 

AEDって何するものなの?

AEDの正式名称は自動体外式除細動器といいます。

突然発生する心肺停止時に心臓は細かく震えている状態(心室細動)で正常に血液を送り出せない状態になっています。
身近なもので例えるなら自転車の空気入れを思い浮かべて下さい、空気入れはレバーのストロークを大きく上下する事で空気を多くタイヤに入れる事が可能ですよね。
心室細動は心臓が痙攣のような状態となってしまい、レバーのストロークの中で細かく動かしても空気(血液)を全身に送り出せない状態なんですね。

脳は心臓が止まると15秒以内に意識が無くなり、3~4分間以上そのままの状態が続くと回復が困難となってしまいます。
ですから心肺停止が発生(目撃)したら一刻も早く心臓を正常な状態に戻して血流を再開させる事が必要なんです。

心臓の震え(心室細動)を取り除くためにAED(自動体外式除細動器)が必要となり、AEDの役割は身体に貼り付けた電極パッドから心臓の状態を解析して電気ショックが必要か自動的に判断、電気ショックによって心臓を一度止めて胸骨圧迫によって外部からの刺激で心臓の正常な働きに戻します。

AEDはかつて医療従事者のみの使用に認められていましたが2004年7月から一般者の使用も認められるようになり普及しました。

現在の日本はAEDの普及率は世界でもトップクラスですが、冒頭の説明の通り使用率が低い事が問題なんですね。

 

 

講習の中身について・・・

聞きかじりの生半可な私の知識では無く、あなたが実際に受講して学び実情(現実)を知って下さい。

参考に一次救命の手順が下の画像になります。

一次救命の手順【関東管区行政評価局より引用転載】

 

胸骨圧迫は強く(成人の場合沈み込み約5cm)、早く(1分間に100~120回)、絶え間なく実施する事が重要です。

 

遅く走る救急車を見かけた事はありますか?

あなたはサイレンを鳴らして走る救急車で『いつもより遅いな~。』と感じたことはありませんか?

救急隊は1チーム3人で活動します、救急搬送者が心停止した場合1人は運転手・残り2人で交代しながら狭く揺れる車内で胸骨圧迫を絶え間なく続けています。

胸骨圧迫を行っていない人も状況を受け入れ医療機関との連絡など休む暇はないのです。

救急車の進路を妨害しにないようにしましょう。

 

講習は各消防署で定期的に行ってます

事前申し込みでお住いの地域によって無料・有料(終了証代程度なので100円程)有るらしいので各自確認してください。

参考に応急手当の普及啓発活動の状況を転載します。応急手当普及啓発状況

 

【関東管区行政評価局より引用転載】

あなたのお住まいはどんな状況ですか?

 

命をつなぐリレーの最初の走者はあなたです

下の画像にある一次救命と処置(心肺蘇生とAED)までは私たち一般市民が素早く行う事で救命の可能性と社会復帰の可能性が向上します。

救命の連鎖

【関東管区行政評価局より引用転載】

 

 

 

便利なツールの紹介(AEDマップ)

あなたの周りにどれだけのAEDがあるか一度確認しておくと良いですよ。

AEDマップへのリンクはこちらです。

下の画像の様にPC・スマホから場所を検索・確認できます。
AEDマップ東京駅周辺

 

スマホの位置情報(GPS)から最寄りのAEDがどこにあるか一目でわかりますね。

緊急時に役立ちそうですね、あなたが緊急事態に遭遇して場合はぜひ活用して下さい!

 

救急車の適正利用について

私が講習を受けた栃木県の県庁所在地である宇都宮市だと人口約52万人に対して救急車の数は常備13台(5台は予備で搬送が多発期に割り当て)最大でも18台しかありません。

実際、講習中にも救急隊は出動が掛かりました。

救急車は限りある公共の財産です、エリア・人口密度に応じて配備されてますが出動中で出払っている場合は近隣エリアからの出動になるので現場に到着するまで時間が掛かってしまいます。

救命の可能性と時間の経過

【関東管区行政評価局より引用転載】

119番通報する前に本当に必要か考え、1分1秒を大切な人に譲りましょう!!

 

 

まとめ

ハード(AEDや救急車)があっても、ソフト(使える人・救急隊員)がなければ機能不全。

救急車には限りがあります、本当に呼ぶ必要が有るか考えましょう。

AEDの効果は大きいですが使える人が少ないのが現状、身近な人を助けられる知識を習得して欲しいです。
また、定期的に講習を受ける事でとっさの緊急時でも知識だけでは人は救えないので実践できる様になるのだと私は思います。

今回は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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1980年生まれ、妻と子供3人の父で真岡市在住。 趣味は写真撮影、動画編集、PCカスタマイズ等。 蓄電池やEV・PHVなどに興味・関心があります。発電した電気は売電から個人消費に変化していく過程を発信していきます。

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