我が家の太陽光発電設備がまさかの故障!?復旧までの道のり
みなさんこんにちは家庭発電所所長のjal_1980です。
我が家の太陽光発電は2009年12月より稼働を開始して、今まで大きなトラブルも無く順調に発電を行っていました。
今回初めて我が家の発電設備に故障が発生したので、故障の原因から復旧まで行った事を記事として発信します。
今回発生した故障の推定発生原因は意外な事に地震なのですが、事の顛末をぜひ最後までお楽しみください。
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故障発覚
まず、故障が発覚した経緯についてです。
2月14日(日曜日)に太陽光発電モニターの画面を見たら下のが画像の様になっていました。
通常電源投入時に表示される京セラ(KYOCERA)ロゴが点灯・点滅を繰り返し、発電実績画面へ正常に切り替わらない現象を発見しました。
もちろん電源を供給するACアダプターを抜き差ししても、現象は変わりませんでした…
太陽光発電が稼働開始して約11年と3か月で初めての機器故障が発生です!!
機器の不具合・異常が発電モニターだけなのか?
他の発電機器の不具合も発生しているのか?
確認を続けます…
パワーコンディショナー
屋根に設置したソーラーパネルで発電した直流の電気を家庭で使える交流に変換する機器で、経年劣化から約10年~15年位で故障の発生する部品です。
パワーコンディショナーが壊れるとパネルで発電した電気が使える状態に変換出来ないので発電機能が停止または発電量が著しく低下します。
つまり、家庭発電所の中核部分(心臓部)と言える機器が正常なのか?確認しました。
確認方法として、発電モニターが使えないので廊下に設置してあるパワーコンディショナー本体の表示パネルを見てみます。
上の画像の通り、連系運転・現在発電量1.9kW表示と表示されているので、問題無く発電&交流変換は出来ているようです…
この事から発電設備自体は正常に稼働はしているようなので、発電機能が停止したような危機的な状況ではないので一安心しました。
次に太陽光発電設備に付随する機器として、発電量を計測モニタリングする機器の不具合が発生していないか確認します。
分電盤の確認
発電量・電気使用量を計測する機器と計測した量を不具合の出た発電モニターに送信する送信機が設置されている、脱衣所に設置してある分電盤付近を確認します。
分電盤を開いて漏電ブレーカー上部を拡大した右下赤枠内で、太青線で囲ったのが電力量を計測するセンサー部分です。
センサーから出た配線が分電盤横に設置した送信機に引き回してあります。
見た感じ断線や接続外れ等の、外観上異常は見られませんでした。
次に分電盤横に設置してある送信機のカバーを外して確認します。
送信機側も特に断線や配線の抜け等の異常は見当たらない模様。
赤枠で囲った動作確認ランプが正常点灯しているので、電力量センサー&送信機の動作も問題は無く正常動作をしていそうです。
ここまでの発電設備の確認で発電設備と発電量をモニタリング&送信機器には異常が無いことから発電モニター側に故障が発生したと考えられます。
京セラお客様センターに問い合わせしてみる
早速、京セラ株式会社太陽光発電コールセンターに発電モニターの修理・交換部品が出来るか確認してみます。
しかし、残念な事に今まで使用していた発電モニターと同型機(エコノナビットⅱ)の修理受付&交換品の供給は2020年末までとなっており、すでに受け付けられないとの事でした…
ちょっとした時期の差で補修部品が手に入れられないのは悲しいですね…
発電モニター不具合の現象からすると電源周り可能性が高く、(在庫があれば…)ACアダプターのみ交換部品として4400円(税込み)の代金着払いを行えばは購入出来るとの事でした。
ただし不具合の原因はACアダプターではない可能性もあり、その場合は購入したACアダプターも返品不可との事。
その場でACアダプターの購入は決断出来ないので一旦保留としました。
お客様相談窓口で現在使用しているパワーコンディショナーの型番を伝えた事で新たに出た代替案。
廃番となってしまったエコノナビットⅱと入れ替える形として、後継機となるエコノナビフィッツの設置も可能との事です。
しかし、機器代金14万8千(税込み)プラス取付工事費が別途必要との事。
こちらも即答は出来ず、保留として電話を切りました。
【商品画像引用京セラ株式会社】
京セラ株式会社に在庫は無いとの事でしたが、『製造中止・市場供給が途絶えてからまだあまり月日が経過していないので市場在庫はまだあるのでは?』と考え検索してみます。
エコノナノビットⅱ市場在庫は?
ネットで新品を検索すると、販売価格は約13万円と高額。
モニター本体のみ(付属品は付随するのか?)記載されていないので不明。
支払いが前払いが銀行振り込みと前払いなので詐欺被害者とならないかが心配になりますね…
元々の定価が高く設定してあったのでしょうか?
後継機種エコノナビフィッツ機器代金とあまり価格差が発生しないので、新品市場在庫品の購入は無理と判断しました。
発電機能が向上しない発電量と電気使用量をモニターする機器に3万円以上出すのはもったいないと考え、私は別の方策を考えました。
中古品をフリマアプリで検索
メルカリ・ラクマ等のフリマアプリで京セラ太陽光発電と検索してみると、発電モニターが複数ヒットしました。
上記の新品価格と比較して中古品は1万円以下とリーズナブルな価格です。
商品出品理由を見ると、蓄電池導入した事によって不要となった物があります。
部品取り用のジャンク品の出品もあったりするので注意しましょう…
エコノナビットは複数ある!?
フリマアプリで検索すると、外観上の違いのあるものが複数あります。
買ったけど互換性が無く使えないのは最悪なので、しっかりと確認します。
京セラ製太陽光発電システムの発電モニター、エコノナビットはどうやら3種類あるみたいです。
①エコノナビット(下画像左)型番:PMD47A
②エコノナビットⅱ(下画像中央)型番:PMD47B
③エコノナビットⅣ(下画像右)型番:PMD35D
新しくて商品数が豊富なエコノナビットⅣと私の使っていたエコノナビットⅱのセンサー&送信機の型番が違う事から、製品の互換性は無いと判断しました。
【商品画像引用京セラ株式会社】
型番からエコノナビットとは互換性がありそうですが、エコノナビットⅱより古いので価格的に安くても耐久性に不安が出るのでエコノナビットⅱで探しました。
ラクマで中古品のエコノナビットⅱを購入
ラクマでジャンク品ではなく最近まで正常に動作していたもので、4000円で出品中のエコノナビットⅱを購入しました。
ポイント/クーポン値引き300円が使えたので(送料込み)、実質3700円で購入出来ました。
購入した商品到着
動作確認を行った所、正常に動作しました。
ここで不具合の発生した発電モニターの不具合の発生現象が『電源周りの様で、もしかしたらACアダプターも原因の一つとして考えられる…。』との京セラコールセンターのオペレータの言葉を思い出します…
試しに購入した商品のACアダプターを今まで使っていた発電モニターに接続すると、なんと正常動作になりました‼
従って発電モニターの不具合の原因はACアダプターだった事が確定しました。
これで今まで使っていた発電モニターを引き続き使う事が出来るので、総発電量の積算カウンター等の数値もそのままなので一安心となりました。
新たに購入した発電モニター本体をせっかくなのでバックアップ(予備)用として保管します。
もし故障しても、入手するより予備があった方が良いと思うので…
再び京セラ故障・修理相談窓口へ電話
まだ在庫があれば新品購入が可能なACアダプターを注文出来ないか?確認の為です。
以前相談してACアダプターの購入を保留していた事。
中古品の同型ACアダプターで無事動作が出来たので、まだ注文が可能なのか確認してもらいました。
ACアダプター在庫確認の結果まだ在庫があり、注文が可能なのでACアダプター単品の購入手続きをお願いしました。
ACアダプターは代金引換支払いで送料込み4400円(税込み)です。
京セラより購入した新品ACアダプターも無事到着。
動作確認の結果問題ないのでこちらを常時使用としました。
部品が廃番となってしまった現在、1万円以下で予備品を1セット調達出来て良かったとしましょう…
今後の太陽光発電設備の維持管理について
稼働開始から11年目に突入しており、そろそろパワーコンディショナーに不具合が発生してもおかしくない時期に差し掛かってきました。
アフターFIT(卒FIT)を迎えるに当たり、フリマアプリでパワーコンディショナーを検索すると蓄電池導入によって不要となった中古パワーコンディショナーがあるので程度の良いものがあれば購入しておこうかと思います。
パワーコンディショナーも程度の良い同型機であれば配線はそのまま交換が可能なので簡単ですし…
低圧屋内配線工事は第二種電気工事士の資格がないと実施不可です、必ず取得してからにして下さい。
私が家庭発電所所長として2019年(令和元年)に第二種電気工事士資格取得を目指した記事はこちらになります。
電気工事とは無縁な素人の私が、無事1発!?合格となった受験の記録ですので良ければお読みください。
また、今回記事として取り上げた故障事例はあくまでも一例なので参考程度として下さい。
また、対処方法についてもあくまで一例なので実施する際は自己責任でおねがいします。
発電設備や配線の損傷等には当方、一切責任を負いかねますのでご了承ください。
今回の不具合発生の推定原因について
最後にACアダプタの不具合(接触?断線?)不良が発生したのか?
発電モニター不具合を見つけた2月14日(日曜日)の前日2月13日(土曜日)23時13分に東日本大震災の余震と思われる地震がありましたよね。
私が住む栃木県真岡市は栃木県南部に位置しており、最大震度5強でした…
地震によって発電モニターの落下は無かったのですが、発電モニターの電源ケーブルは家具の後ろに引き回しをしていたので地震によって家具がズレて家具と壁の間にある電源ケーブルの接触不良を引き起こしたのではないかと考えます。
発電モニターのログを見ると2月13日の夜で止まっているもので…
この地震で真岡市内は停電となり、停電時間は3時間位で無事復旧しました。
地震によって家具の後ろに引き回している配線が損傷すると考えると不安になってしまう箇所が皆さんあるのでは?
知らず知らずの内に家具の裏に引き回している電源ケーブルが地震によって徐々に損傷していると考えると直接床面に這わすのは危険かもしれませんね…
今回の記事は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました。
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Comment
しっかり読ませていただきました。我が家もまもなくソーラーをつけてから10年になります。我が家のエコノナビットも数年前に使えなくなりました。交換すると高いというのでネットで探しみましたがやっぱりありません。なくても問題ないということで、放っておきましたが、昨年電気自動車購入とV2Hの設置を行った際に発電量の記録があったほうがいいということでエコノナビットをコンセントにさしてみたら動きました。ところが数日たったらまた切れてました。ACアダプタが熱を持っていたのでこれが原因かと思い家にあるアダプターをさがしてみたり、ネットで探したりしていました。その時この記事を見つけ、これは間違いなくアダプタが原因だと思い、もう一度家中を探したらアウトプットが5V のが1個見つかりました。ざんねんなことにコネクタのピンが合いませんでした。そこで、2つのアダプタのピンを切って付け替えました。おかげさんでうまくいったようです。丁寧な記事でとてもわかりやすくよかったです。ありがとうございました!これからもよろしくお願いします。
日下部さんこんばんは。記事をご覧戴くと共にコメントまでありがとうございます。
発電モニター本体やACアダプターなど太陽光発電の周辺機器も製造が打ち切られ、流通在庫のみのなってしまってますね。
発電表示器不具合原因が私と同じACアダプターという事でお役に立てて嬉しい限りです。
ACアダプターを購入せずに出力電圧とプラグの極性を見極め。自分で修理してしまうのは凄いですね。
電気自動車購入とV2H設置も羨ましいです。
記事更新が最近滞ってますが、今後もどうぞよろしくお願いします。