ドライブレコーダーを使った簡単走行動画ミュージックビデオ作成方法
みなさんこんにちは。
動画編集が趣味の1つになりつつあります、家庭発電所所長のjal_1980です。
今回はドライブレコーダーを使った簡単な走行動画風ミュージックビデオの作成方法について、あなたにお届けいたします。
動画編集ソフトとPCがあれば、あなたが思っているより簡単にドライブレコーダーで撮影した走行動画をミュージックビデオみたいに編集して作成する事が出来ます。
私は家族で出かけた時、移動または帰りの様子をドラレコで撮影し、編集したシーンを最初と最後に挿入しています。
時々、キレイな景色やランドマーク的な所を走行した際、単品でも走行動画を作る事があるのでその手順を記事にします。
今回サンプルで私が作成した動画を下に貼り付けておきます、首都高速を走行している様子を約4~5倍速程度に早回しして編集した動画になります。
この記事を参考にして上のような動画を作成して、休日や夏休みに出かけた家族の思い出や友人達との楽しいドライブ等の記録などにお役立て下さい。
動画素材を準備しよう
まず素材となる走行動画がないと話が始まりません。
ドライブレコーダーで素材を撮影するのに注意点があります。
あなたの車に設置しているドラレコはきちんと映像を記録出来てますか?
購入して一度セッティングしてからそのままでドラレコが正常に動作していないため、事件・事故発生時に重要な場面が記録されてないなんて事もあるみたいですよ。
私は最低でもひと月に1回ドラレコのデータをパソコンに移動して、正常に記録されているか確認を行っています。
記録メディアの動作&保存容量の確認(素材が録画出来ているか?⇒素材の確保)
ドライブの撮影時間とドラレコが対応する保存容量のどちらにも対応したマイクロSDカードの準備を行います。
ドライブ中の映像を全部記録しようとして、大容量の記録メディアを用意してもドラレコ側が対応していないと使用不可の恐れもあるので注意しましょう…
本番直前にメディアをドラレコでフォーマット(初期化)しておけば、編集に必要ない不要なデータは消去してあるので万全ですね。
きちんと固定されているか?(動画のブレ抑制⇒動画のクオリティーアップ)
ドラレコは各社色々な方法(吸盤・両面テープ・ベルクロ等)で本体を固定していますが、走行振動や熱によって設置した当初の状態より固定状態が悪化している場合があります。
固定状態が悪いと素材としての品質が悪くなり、作品全体クオリティー低下に繋がるので本番撮影前にぜひ確認すべき項目です。
水平は取れているか?(違和感の排除⇒動画のクオリティーアップ)
下の動画は同じ首都高速道路を走行している動画でドラレコの機種は新旧違いますが、再生速度もほぼ同じにしています。
固定方法によってカメラブレの発生や撮影範囲(画角)の調整が不十分なので比較しているサンプル動画と比べて見ずらいのが良くお分かり頂けると思います。
具体的な違いはドラレコの固定が不十分で道路の段差等の振動がカメラに伝わりブレている事と録画範囲が上向きで安定せず撮影範囲(画角)がフラフラと上下左右に移動して大きな画面で見ると酔ってしまいそうな位不安定です。
上の比較検証動画を見たらどちらが良いか、誰でも分かるレベルの違いが有りますよね?
編集ソフト上で手振れ補正機能を使っても改善出来ない程、ドラレコの固定が不十分だと見ずらい動画となってしまいました…
この様な私の反省点を踏まえて同じ間違いをせず、動画編集を楽しんで欲しくてこの記事を執筆しています。
素材の善し悪しが作品全体のクオリティーに直結するので、事前にチェックすべき重要なポイントになります。
不要なものは写ってないか?(余計な写り込みの排除⇒動画のクオリティーアップ)
本番撮影前に記録画像の確認をドラレコやスマホの小さいモニターではなく、事前にPCの大きなモニターできちんと再生・確認する事で失敗を防げます。
実は記事の冒頭で貼り付けたサンプル動画にも、余計なものが写り込んで失敗しています。
不要な映り込みはどこにあるのか、あなたは気づきましたか?
正解はダッシュボード右下に置いてある白い帽子と画面上部にあるインパネスイッチのフロントガラスへの反射です。
映像素材を編集でトリミング(拡大表示)することで目立たないよう、対処しましたが撮影時点で不要な映り込みが無ければ編集は楽になります。
編集時に余計な手間が掛かるのであらかじめ昼間だけでなく、夜間もあらかじめ録画データを大きな画面で再生して不要な映り込みがないか?
昼間と夜間のどちらも事前に確認する事をオススメします。
YouTubeのサンプル動画の赤枠付近をよく見ると時々見えたりするので、映り込みの除去が完ぺきではありませんが諦めました…
その他細かい撮影方法について初心者向けにまとめた撮影方法についての記事はこちらになります。
前後2カメラタイプの場合
前後2カメラ方式のドラレコだと前方だけでなく、リヤカメラを車内に向ける事で車内の映像も録画&録音が出来て別アングルも楽しめます。
リヤカメラを車内に向けて固定すると、後方から車内の様子も録画出来ます。
ピクチャーinピクチャー
画面の中に子画面がある感じです、バラエティー番組のワイプみたいな表現が出来ます。
編集によって大画面と子画面を入れ替えてもOKですね。
ピクチャーbyピクチャー
フロントカメラ(車外)&リヤカメラ(車内)を横に並べた感じになります。
車外&車内の様子を同時に見せたいのであれば上の様にも出来ます。
楽しいドライブの様子を簡単・手軽に撮影するのにドラレコは活用出来ますよ。
ドラレコ本来の使い方とは違ってしまいますが、万が一後方からあおり運転に遭遇したら同乗者にスマホで撮影してもらいましょう。
今回動画サンプルを撮影したドラレコの商品紹介レビュー記事はこちらになります。
シングルタイプの古いドラレコをお使いの方で買い替えで格安&写りの良いドラレコをお探しの方は、下の記事を参考にして下さい。
上の記事で紹介しているドラレコはサブカメラが本体フロント部に取付も可能な2WAY方式なので、正面から車内の映像も録画できる商品です。
今回のサンプル動画はレビュー記事の商品で撮影したのを実際に使用しています。
動画編集
動画素材の準備が出来たら編集作業を行います。
動画編集の基本については下の記事をご覧ください。
動画編集の基本的な手順について初心者が初心者向けに説明した記事になります。
ドライブレコーダはフルHDが主流なのでここ最近購入したPCであればエフェクトを多用しない、サンプル動画の様にシンプルな編集であれば出来ると思います。
今回記事内で使用している動画編集ソフトはCyberLink(サイバーリンク)社動画編集ソフトPowerDirecter16なのでちょっと古いですが最新版でも同じ事が出来ると思います。
動画編集ソフトは体験版を使用する事で無料で出来ます。
CyberLink(サイバーリンク)社動画編集ソフトPowerDirecter19無料体験版ダウンロードサイトはこちらです。【外部サイトへのリンク】
PowerDirecterは対応しているOS(オペレーティングシステム)がWINDOWSのみでしたが、最新版はMacにも対応した模様です。
Windows版とMac版のソフト動作環境は下表の通りになります。
動画編集ソフトは約1年に一回と更新頻度も短く、新しい映像フォーマットや機能が向上しているので、これから本格的に動画編集を始めるのであれはパッケージ版ではなくサブスクリプションプランが良いかもしれませんね。
実はこのブログとは別件で動画編集を行う際、iPhoneで撮影したデータを読み込もうとしたら、ソフトが対応していませんでした…
サブスクリプションプラン契約ならソフトは常に最新版を使用でき、新しい映像素材のフォーマットや新機能も追加料金を支払わなくてもOKなので頻繁に映像編集するのであれば、魅力的に感じます。
iPhoneの映像フォーマットはアンドロイドと違うので同様に扱えない事にびっくりしました。
私の使っているスマホはアンドロイドなので今まで気づきませんでした。
それだけ撮影機材の変化するスピードが速いので、編集ソフトも頻繁に更新しないといけないのでしょうね。
私も次に動画編集ソフトを新しくするのでれば、サブスクリプションプランになりそうな予感…
ソフトを替えた時はレビュー記事にしますのでよろしくお願いします。
(いつになるのは現時点で不明です…)
動画編集
ドラレコで撮影した走行動画(動画素材)を保存したマイクロSDカード内のデータをカードリーダを使用してPCに移動します。
PCに移動したデータを動画編集ソフトに読み込ます。
編集ソフトの詳細な操作方法は上のブログ記事リンクを参照して下さい。
オープニング
オープニングのタイトルは自分で作成せずに、動画の雰囲気に合ったものをパワーディレクターのユーザーが作成して公開&配布サイト(無料DL素材)ディレクターゾーンを今回利用しました。
要ユーザーアカウント作成&登録する事で得られる素材をアレンジして使用しています。
タイトルテンプレートの選択&ダウンロード
①編集画面上で左端にあるタイトル ルーム(F7)キーまたはTボタンをクリックしてタイトル作成・編集に移動します
②テンプレート(無料)ボタンをクリックすると動画編集ソフトパワーディレクターユーザーが作成した各種素材の配布サイト(ディレクターゾーン)へブラウザーが開いて移動します。
③タイトルテンプレートを選択します
④スタイル・並び順・アップロード期間・絞り込みをプルダウンで選択して目的の素材を表示させます
気になった素材のサムネイルをクリックするとプレビュー画面が表示されます。
プレビューしたタイトルテンプレートが自分のイメージと合致するか?適応製品のバージョンが対応しているか?確認してOKならダウンロードボタンをクリックするとDLが実行されます。
ユーザー登録&ログインしていないとダウンロードが開始しないので、ユーザーアカウント認証を行って下さい。
無事ダウンロードしたテンプレート素材は通常ダウンロードフォルダーに保存されてます。
下の画像のようなタグ付きの小箱アイコンをダブルクリックすると、有効化され編集ソフトに組み込まれます。
今回はサムネイル画像の様に交差点から動画がスタートしているので、クロスロードをイメージしたテンプレートを見つけました。
サイト内の目的素材の検索性は余り良くありませんが、映画の冒頭にある配給会社のシーンなど世界中のユーザーが提供した素材が無料で利用できるのも初心者向けで良いですよね( ´∀` )
少し細部や長さ等の変更したものを採用しています。
テンプレートをそのまま利用するのではなく、エフェクトの有無・オブジェクトの有無・テンプレート全体の時間など自分のイメージに合わせて微調整が可能なので説明して行きます。
タイトルデザイナー
ダウンロートしたテンプレートタイトルをタイムラインに挿入してダブルクリック(または右クリックしてタイトルの編集を選択)してタイトルデザイナーを開きます。
下の画像はタイトルデザイナーを説明したものになります、タイトルデザイナーはテンプテートタイトルの微調整を行う場所になります。
①赤枠で囲った部分がタイトルの入力場所
ここに入力した文字列が右側のプレビュー画面に表示されています。
デフォルトで『ADD YOUR TITLE HERE』となっており、プレビュー画面表示も同様の文字列です。
②青枠で囲った部分がタイトルのフォント・色・段落調整箇所
入力した文字をどのようなフォント・色・段落で表示させるかを調整する場所になります。
③タイトル・エフェクト・オブジェクトタイムライン
ここではタイトルテンプレートの中でタイトルやエフェクト・オブジェクトがどの様な順番で表示&動作するか、タイムラインで表示しています。
テンプレート内に不要なエフェクトやオブジェクトが有ったら、オレンジ枠の左側にあるチェックボックスを外す事で非表示(無効化)する事が出来ます。
今回DLしたテンプレートにはデフォルトでキラキラ✨が画面内にオブジェクトとして存在してましたが、チェックボックスを外して非表示としました。
あまり過剰な演出はせず、シンプルな動画を作る事を心掛けています。
微調整を行ったテンプレートを名前を付けて保存しておく事で、次回の動画制作時は同じテンプレートを調整無しですぐ使用出来、便利です。
OKボタンをクリックして、タイトルデザイナーで調整した項目を確定して編集画面に戻ります。
初期状態だとタイトルの表示時間が長いので、編集画面のタイムライン上でタイトルの帯を短く短縮して再生速度を速くしてバランスを調整しました。
同じ事は③のタイトル・エフェクト・オブジェクトタイムラインでも出来そうですが、表示する時間や順番がバラバラになってしまうのを防止するために簡単な操作を紹介しています。
(PiP)パーティクル
動画の途中で道路名称やジャンクション名を右上から表示しているのをパーティクルと言います。
サンプル動画では、下の画像のが画面上を横移動しています。
ペイント等のソフトで一般国道と高速道路で背景色を変えてベース素材を作成します。
こちらはピンポイントで良さげな素材が無さそうだったので自分で作成しました。
ディレクターゾーンを探せば有るかもしれませんが、検索性が悪いので自分で作ってしまった方が早いと判断。
作成と言っても誰でも出来る位簡単なのでぜひチャレンジしてみて下さい。
作成した道路名称を動画データと同様に、動画編集ソフトに読み込みます。
PiPパーティクルデザイナー
道路名称を表示させるのに、動きを付けるのに使用するのがPiPパーティクルデザイナーです。
楽曲は著作権フリー音源を使用
YouTube等の動画サイトで公開するのであれば著作権侵害に注意しましょう。
著作権フリー音源でも作成者によってクレジットの標記や使用連絡など個別に規定がある可能性があるので公開・配布サイトから必ず確認をしましょう。
音源のアレンジや改編などの可否も併せて確認しておくと無用なトラブルを回避できます。
私は元の音源を変更して利用した事は無いのですが、音源の再生速度によって原曲と違ってしまったりするので…
私は編集途中からイメージに合った楽曲を探して細かい調整を行いますが、楽曲に合わせて動画素材を準備&編集でも良いですよ。
編集のポイント
走行動画を早回しで編集している理由は2つあります。
1つ目は画面内で目まぐるしく変化させる事で通常の走行動画と違い視聴者を飽きさせない事、2つ目は楽曲の盛り上がりと映像の盛り上がりを一致させるのに都合が良いからです。
今回のサンプルの走行動画は首都高速ですが都会のグネグネ曲がるジャンクションや上下に走る立体的な構造物・ビルの間を高速で移動するジェットコースター感を表現するのにぴったり。
実は最初の楽曲の盛り上がりに合わせてちょうどレインボーブリッジを通過するように動画の再生スピードを微調整しています、この様な微調整目立たず行うのに気付かれ難いと思うので高速再生するように編集しています。
例えば通常再生している動画が楽曲の盛り上がりに合わせて急に早くなったり・遅くなったりしたら違和感が出て気付いてしまいますよね。
走行動画が曲の盛り上がりに合わせるのに3~4倍速の間で速度が変化していても変化点(編集箇所)は注意深く見ている人でなければ気付かないと思います。
時間的な変化を短縮して効率的に表現するのに都合が良いので私のYouTubeチャンネルでは早回し(タイプラプス動画)が多い傾向なんですね。
話が脱線して自己分析をしてしまいましたが…、10分を超える長い動画はあまり作成したことがないです。
まあ旅行動画を30分位の番組を1本作る感じで長い再生時間の動画編集にも、いずれチャレンジしていきたいと思います。
早くコロナが収束して気兼ねなく家族旅行が出来る日が来ると良いですね…
いかがですか?
初心者が動画編集方法についてなるべく具体的に説明した記事ですが、あなたの参考になりましたでしょうか?
YouTubeには私より凄い動画が溢れていますがいきなり不特定多数向けではなく一緒に旅行した家族や友人に向けて撮影した写真や動画を素材に動画編集を初めてみてはいかがでしょう?
最後までお読みいただきありがとうございました。
Comment
走行風のVLOGを編集してみたいと思って、この記事を発見しました。
大変参考になりました。ありがとうございます。
BGMも、著作権をしっかり確認した上で、CleverGetという保存ツールでYouTubeからフリー音源を保存しました。
https://www.cleverget.jp/?blog=1407
無事にVLOG動画を作りました。