マイニング兼ブログ執筆&動画編集PCの日常メンテナンス方法
みなさんこんにちは、家庭発電所所長のjal_1980です。
このブログを執筆&動画編集しているちょっと古めのPCをバックグラウンドでマイニングを2021年3月中旬より開始しました。
初めてのマイニングという事でグラボが高騰している中、初期投資はしない方針で臨んだお試しマイニングですが普段使いのPCと兼用しているので安定稼働が重要になります。
マイニング稼働中のPCは高負荷状態が連続状態で続くので、排熱と構成パーツに電力を安定供給する電源ユニットが重要になります。
マイニングPCにとって厳しい夏場を無事!?乗り越える為に行った事を来年への備忘録として記事にしたいと思います。
私の様な初心者マイナーが目線で執筆してみます、あなたの参考になれば幸いです。
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定期的にPC内部清掃&確認を実施
連続稼働中のPC内部はみんな驚く程、ホコリが溜まります。
ホコリがPC内部で放熱の為に回転している羽に付着すると風量が低下して排熱が低下します。
PC内部が高温になって保護機能(サーマルスロットリング)が発動し、マイニング効率が悪化するだけならまだ良いのですが。
内部部品が高温にさらされた結果、PCの不具合&故障や最悪ショートした火花がホコリに引火して火災となる危険性があります。
マイニングを行う上でのリスク管理の記事でも述べました…
上の記事で述べた通り、住宅火災の原因で第2位となる電気起因による火事の防止になるので、最低でも週1回はPC内部の清掃&確認を行っています。
内部清掃&確認手順
内部清掃&点検を行う前にPCの電源を切り・接続端子を全て抜きましょう。
PCを稼働状態のまま内部清掃を行うと、内部で高速に回転している羽に配線や指が接触し、思わぬ事故に繋がる恐れがあるので横着は禁物です!!
PC配線が元の状態に戻せる様、接続ケーブルに表示をする&メモを書く・抜く前の写真を撮っておくなどして、確実に元の状態に戻せる様にしておくと良いですね。
PC内部のホコリ除去&トラブル予防処置
PCケースの蓋を開け、エアーダスターで内部に溜まったホコリを飛ばす。
電源ユニット内部のファン・CPU冷却ファン・グラフィックカード冷却ファン熱源冷却等の回転部分はホコリが付着しやすく、きっと驚く程ホコリが付着しています。
上画像の赤枠の中がグラボのファンに付着していたホコリです。
これだけのホコリがファンに付着していると風量が減少、冷却能力が低下してしまいます。
PC内部は通電しているパーツが沢山あるので水分は厳禁です。
接点等の汚れが気になる場合は、エレクトリッククリーナーまたはコンタクトスプレーを使用しましょう。
トラブル予防処置について。
グラボやCPUの冷却ファン部分についているシールが剥がれ掛かっている場合、あらかじめ除去しましょう。
私はマイニング稼働中のPC内部でCPU冷却ファンのシールが回転中に剥がれ落ち。
運悪く、ファンに絡まりファン回転数の低下異常を検知してPCがシャットダウンして稼働が停止しました。
安全機能が正常に作動し、CPUの破損は無く無事で良かったです。
マイニング中のPCケース内部は常に高温状態なるので、シールの粘着テープが劣化し剥がれ落ちます。
車のフロントガラスに両面テープで貼り付けるドライブレコーダーを想像してみて下さい。
専用の耐熱タイプの両面テープで取り付けないと、直射日光の熱で粘着性が低下してドラレコ本体が落下するのが想像できると思います。
リモートモニタリングでPCが稼働停止していたので、帰宅後PCを見ると電源が落ちている。
電源ボタンを押して起動するとPC内部から異音が…(この事故の詳細は、記事下の分解リフレッシュで動画にまとめています。)
下の画像の赤丸で囲ったものが、グラボ(左側)&CPU冷却ファン(右側)の中心部に貼り付けられているシールです。
これが剥がれて回転中の冷却ファンに絡まると…
だから前もってトラブルの原因となるシールを上の青丸で囲った部分の様に除去しておきます。
私の様な不具合が発生する前にあらかじめ処置しておくと、トラブルを回避する事ができて安心ですね。
この現象から私が中古グラボを購入する際、シールの剥がれている個体はマイニング等によって酷使されていたと判断し。
パーツの劣化から耐久性が通常使用より落ちていると思い、たとえ安価でも購入を見送りますね。
ビットコイン価格が再び上昇し、中古グラボ価格は高値で安定している現状。
中古グラボの善し悪しを見きわめ、状態の悪い物を購入しない様、皆さん注意しましょう。
あなたが中古グラボを購入する際、1つの判断材料として下さい。
高価な中古グラボを購入した後、すぐ壊れたなんて悲惨なので…
電源ユニット&ケーブルの確認
電源ユニット内部にも冷却ファンがあるので、PC背面部またはファンブレードの方向からエアーダスターでホコリを外へ飛ばし除去します。
電源ユニットから出ているケーブルを辿りながら、各パーツの接続部分(コネクター)付近に被覆の損傷や焦げた様な異常が無いか確認。
異常がある場合はそのまま使用せず、必ず交換しましょう。
下の画像の様に電源ユニットから出ているケーブルを辿り、各パーツの接続部分を外して確認すれば完璧です。
元の状態に戻せる様、写真またはメモで残しておくと良いでしょう。
下の画像の様に、HDD(ハードディスク)やSSD(ソリッドステードドライブ)のデータを送受信する信号線を赤色や青色で区別する事で接続ミスを防止出来ます。
電源ユニットの交換方法については記事後半で説明します。
接続する必要ないケーブルをタイラップでまとめておくと、使用している・していないの判別しやすい。
また、PCケース内の風の通り道(エアーフロー)が確保しやすく、PC内の温度上昇がしにくくなる。
PCケース下部から吸気した空気は、熱源であるグラボ・CPU・電源ユニットから排熱された暖かい空気をケース後方のファンによって外に排出されます。
ざっくりオレンジ色の矢印の流れがPCケース内の空気の流れになります。
この空気循環(エアーフロー)を邪魔しない場所に、束ねた不要なケーブルを配置すると良いですね。
配線をきちんと元の状態に戻して、電源ユニット&ケーブルの確認は終了です。
接続忘れが無いかもう一度確認を行い、ケースの蓋を閉じます。
PC周囲の清掃
PC裏の配線が乱雑だとPCの周囲にホコリが溜まりやすく、溜まったホコリがせっかく清掃したPC内部に吸い込んでしまうので、ついでにまとめておきましょう。
床置きPCの場合、床に落ちたホコリを吸い込んでしまうので、床とのクリアランスを確保&掃除がしやすいキャスター付きのPCスタンドを導入する事で内部のホコリが軽減できるかもしれません。
お使いのPCケースの幅や形状によって色々あります。
私は試しにスタンドに搭載するPCの総重量から対応可能で、一番安価な物を今回購入&設置してみました。
上の組立説明図を見ても組立簡単、必要な工具はプラスドライバー1本で5分もあれば完成します。
下の画像はCPUスタンド設置前・後の比較で、横幅も大きく変化しないの点が良いと感じました。
購入&設置してから気づいたのですが、スタンドの色をPC本体と同色の黒にすれば良かった…
購入金額は2000円で耐荷重10㎏、幅が155mm~330mm無段階調整が可能、手前側2つのキャスターはロック付きです。
本体(ベース部分)はプラスチック製の為、強度的に日常的な運搬には向かないですが、ちょっとしたPC本体の移動が簡単に出来ます。
PC周辺の掃除機を掛けを行う負担を軽減できるので、フローリング床上をきれいな状態の維持が可能になります。
PC周辺環境が向上した結果、PC内部に吸い込むホコリが少なくなれば良いですね。
接続を戻してPCを起動・マイニングを開始して温度を確認。
清掃前と比べて汚れの状態にもよりますが、温度が低くなれば良いですね。
マイニンググラボの適正温度について【外部サイトへのリンクはこちら】
私は一週間に必ず1度は内部清掃&確認を行っているおかげで、PCが壊れる程大きなトラブルにはなっていません。
どちらかというと自分の操作ミスや接続間違い…等で不具合を発生させています( *´艸`)
古いPCは更に分解してリフレッシュ
高負荷状態で2年以上長く使っている場合は、上記で説明した内部清掃を行っても温度表示が下がらない事があります。
そのような場合はPC内部部品をバラバラに分解して、清掃&再組立てを行うリフレッシュ作業を行うと製品寿命を延ばせる。
ただし分解する事で製品保証が無くなる&逆に壊してしまう事も…
試す際はくれぐれも自己責任でお願いします、破損させても当方は一切責任を負えません。
グラフィックカード(以下グラボと省略)を取外し
お使いのPCによってはグラボ側面部に補助電源ケーブルが差してある場合、コネクターを抜いて下さい。
今回説明しているグラボは補助電源ケーブルが無いので画像が有りません。
下の画像で赤枠囲ったグラボをPCの背面フレームに固定している、プラスビス2本を取外し。
グラボがマザーボード(以下マザボと省略)に刺さっているスロット部分にあるロック解除ボタンを押し、グラボロックを解除します。
下の画像はマザーボードの略図で、赤枠で囲った部分がロック解除ボタンの位置です。
上画像では2か所ありますが、グラボ設置個所に挿入してある方のロック解除だけでOKです。
通常であればマザボ上CPUソケットに近い方のPCIスロットにグラボが挿入されていると思います。
グラボを上部に引き抜き取出します。
グラボが引っ掛かり外れない様でしたら、ロックが完全に解除されていないので。
無理に引き上げず、ロック解除ボタン押しながら、グラボを引き上げてください。
グラボ単品にしてエアーダスターでホコリを除去。
ファン内側&裏面に付着してエアーダスターでも飛ばない、頑固なホコリは綿棒を使って除去すると良いです。
キレイになったグラボを元のボルダー部分に差し込むと、『カチッ』とロックが掛かります。
グラボをPCケースに固定していたプラスビス2本で固定。
補助電源ケーブルがある場合、差し込み元の状態に戻す。
ケースの蓋を閉めて、ケーブルを接続。
PC電源を入れ、マイニングソフトを立上げグラボ温度を確認。
清掃しても温度警告が出るなら、グリスの塗り替えも検討
上記の清掃方法を行っても、CPUやグラボの温度警告が出る場合。
CPUやGPUから発生する熱を拡散・放出するヒートシンクに熱伝導させるグリスが劣化の可能性を疑います。
熱伝導グリスとは熱源から発生する熱を拡散・放出するヒートシンク間を隙間無く密着させる事で、効率良く熱輸送させるペースト状またはシートになります。
左下の小さな注射器(シリンジ)に入ったペースト状のものが一般的で、右下の様なシート状の製品もあります。
熱伝導グリスが劣化するとCPUやGPUが発する熱を効率良く放出する事不可能になり、温度が正常範囲を超えてしまい、温度警告表示や異常終了など不具合が発生します。
下の画像はマイニングと動画編集を同時進行していて、GPU(グラボ)温度が86℃表示で温度警告表示が出ています。
この様な状態で使用していると、パーツの寿命が短くなってしまうので早急に手を打たなければ…
グラボを分解して古いグリスの除去&新しいグリスを塗布し、組立を行うので保証は無くなります。
CPU温度警告は出ていないのですが、グラボと同時期にCPUも購入し組立したので劣化状況は同じと判断。
CPU&GPU(グラボ)グリス同時交換を行います。
下の動画はCPU&GPU(グラボ)のグリス交換作業の模様を編集した動画になります。
効果は想像以上に大きく温度警告表示や異常終了は無くなり、表示温度が10度以上下がることも…
下の画像はCPU&GPU(グラボ)の劣化したグリスを除去、新しく塗布して組立した後の稼働状況を撮影したものになります。
マイニングしながら動画編集で最も負荷が掛かる書き出し(エンコード)を同時に並列作業していますが、GPU(グラボ)の温度は71℃を指しており正常範囲に収まっています。
しかし、分解したグラボを元に戻せなくなってしまったり。
誤接続や接続が甘く、新たな不具合を発生させてしまう恐れもあるので諸刃の剣ですね。
実はグラボの熱伝導グリスの交換後、グラボ冷却ファンの配線差し込みが甘く通電(ファンが回転)してませんせした。
何事も無くPCがPCが正常に起動したので、気づかずにマイニングを行い温度を確認したら何と95℃オーバー!!
温度異常時の保護機能である(サーマルスロットリング)初めて発動させてしまいました。
すぐさまPCをシャットダウンしてしまい、温度異常の様子が撮影出来ていないので動画ではカットしてしまいました。
このような単純な自分の不注意によるミスにより、部品を破壊&損傷させてしまう事もあるので注意しましょう!!
今回のミスは保護機能が正常に動作し、現状グラボは壊れる事無く正常に機能していますが、発熱によるダメージを受けております。
皆さんも私と同じミスをしない様、確実な作業を心掛けましょう…
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電源ユニットの交換
PCに搭載している電源ユニットの役割は、家庭用コンセントから供給される交流100V(ボルト)の電気をPC内部で使用する直流電気に変換する事を行っています。
PCの電源ユニットも長期間使用していると、正常に稼働していても徐々に劣化が進行し、やがて故障します。
故障してから交換すると使えない空白期間が発生するので、購入した電源ユニットの保証期限を見て、不具合が発生する前に交換している。(劣化はしているが故障していない古い電源ユニットは現状使用している電源ユニットが故障した時のバックアップとして保管)
マイニングと普段使いを兼用しているPCだからこそ、電源ユニットの突発故障に対してリスク管理を行っています。
購入してから、保証期間の3年を経過したので新しい電源ユニットを購入し、交換を行いました。
下の画像は今まで使用していた電源ユニットです。
新しい電源の選定について
電源ユニットの選定電源ユニットの選定は①電源ユニットの形状(フォームファクター)・②必要容量・③購入金額&製品保証期間・④付加機能のバランスを見て決めた
①電源ユニットの形状(フォームファクター)について
電源ユニットは形状(サイズ)によって規格化されており、下の2つが一般のPCに使用されています。
一般的なPCケースに入る電源はATX電源
小型のPCケース(スリムケース)入る電源はSFX電源
他にもサーバーやワ-クステーション用の電源が有りますが一般的ではないので割愛します。
当然手持ちのPCケースに対応した形状の電源でなければ取付出来ないので、大きさ(形状)に注意する必要があります。
②必要容量について
電源ユニットを組込むPCで必要な電力をを賄える電源容量が必要。
高い処理能力のPC程大きい電源容量が必要、850W~1200Wとか。
PCを稼働させるのに必要な電源容量が無いと起動しない・高負荷時に不具合発生・最悪PCが故障させてしまうかもしてないので重要な項目です。
必要容量は構成によって変化します。
電源容量計算はこちらのサイトで出来ます。【PCパーツショップドスパラ様へのリンク】
現在使っているPCの構成をプルダウンで選択するだけで必要な電源容量が出ます。
また、交換または増設予定のパーツ(製品によって特に消費電力の差が大きいグラボ)を組み込む予定であれば、あらかじめ容量計算に入れておく事で必要な容量が不足し、電源ユニットの買いなおしを防げます。
参考に私のPC構成を計算してみました。
私が使っているCPUはAMD Ryzen7 1700なのですがプルダウン選択に無いので、一番近いと思われるAMD Ryzen7 2700を選択しました。
構成パーツの合計使用電力が264W(ワット)となっており、おすすめの電源容量528W(ワット)となりました。
この数値を参考に500~600W(ワット)の電源容量の中から絞り込めます。
現状で問題なく使えているのであれば同じ容量の電源を選択しても良いのですが。
必要容量の1.5~2倍位の余裕を持った電源を選択すると変換効率が良い(効率が良いと使用電力が少ない)みたいです。
変換効率については④付加機能の80PLUS認証で後述します。
またパーツ構成の変化によって増える要求電力にもある程度対応出来るので、表示されているおすすめの電源容量から検索してみます。
下の表はATX電源の価格.COMに掲載された電源ユニットを出力容量別に安価順10製品・高価順に10製品をソートして並べました。
同じ出力容量の電源ユニットでも、安価な製品と高価な製品で価格差が大きいのが判ります。
安価な電源ランキングの10製品と高価な電源ランキングの10製品、合計20製品の平均価格が表の下にあります。
出力容量が大きいと平均価格も上昇するので、電源容量が大きい程、高価格になる。
出力容量と価格が比例関係にあり、600~800W帯が製品数も158製品と多い。
ここまで価格差が大きいと、どれを選んで良いか迷ってしまいますね。
あなたならどのように選びますか?
③購入金額&製品保証期間について
電源ユニットの保証期間は1年・3年・5年・7年・10年とさまざま。
同じ出力の電源ユニットを比較した場合、高価な製品程保証期間が長い傾向です。
保証期間が長い電源ユニット程、高品質なパーツを使用しているので高耐久だと言える。
品質検査も全品検査を行っていれば人件費も掛かる事でコストアップになるが、品質保証としては万全なので保証期間は長く設定されている。
今回の電源は長時間安定稼働をして欲しいので保証期間は5年位の製品で絞り込みました。
④付加機能について
80PULS認証とは?
各負荷率における規格の変換効率を満たしている製品に認められる証明。
変換効率とは?
電源ユニットの交流⇒直流変換を行う過程で、発生する電力ロスが少ない程変換効率が高い電源です。
電力ロスは熱となるので拡散させる為に、電源ユニット内部には回転するファンが取り付けられています。
負荷率は電源容量におけるPCの使用電力率です。
例えば出力500Wの電源ユニットで実際にPCに使用している電力が250Wの場合、負荷率(使用率)50%となります。
(電源出力に対する使用率と考えれば分かりやすいですね。)
認証ランクとは?
認証ランクは変換効率順に下からランク分けされており、スタンダード < ブロンズ < シルバー < ゴールド < プラチナ < チタニウム
80PLUS認証ランク、チタニウムのみ負荷率(使用率)の10%で変換効率90%という基準があるので厳しいですね。
スタンダード~最上位のチタニウムのどのランクでも共通で言える事は、負荷率(使用率)50%が最も変換効率が良いです。
分配ケーブル着脱方式の有無について
分配ケーブルが脱着可能だと、使用しないムダなケーブルをPCケース内から排除出来、風の通り道(エアーフロー)を確保しやすい利点があります。
ケーブル直付け・・・ケーブル脱着不可、安価な製品に多い、下の画像左側
セミプラグイン(セミモジュラー)・・・主要ケーブル(メイン電源・CPU電源)は直付け&その他のケーブルは脱着可能な方式、中価格帯の製品に多い、下の画像右側
フルプラグイン(フルモジュラー)・・・全てのケーブルが脱着可能、高価格帯の製品に多い
ケーブルの被覆形状
フラットケーブル・・・強度的にスリーブケーブルに劣る、細く平たいので狭い場所でも引き回しやすい(上画像右下)
スリーブケーブル・・・2重被覆の為頑丈、太いので曲げにくく引き回しにくい(上画像左側)
今回は接続しない不要な配線を外す事でエアーフローを確保出来るセミプラグインタイプの電源でと取り回しやすい電源ユニットにします。
静音性・電力消費のログ・付属品…等自分が望む付加機能から選ぶ。
静音性は電力変換によって発生する熱を効率良く拡散・発散する事で、内部のファンを停止または弱回転で回す事が可能になり、静音性が高い電源もあります。
電力消費量をログとして保存可能な電源や・分配ケーブルの付属数・LEDイルミネーション…等お好みで付加機能の付いた電源をチョイスして下さい。
私の場合、PCの電力消費はコンセントで計測するワットチェッカーを使用しています。
今回私が選定した電源ユニットは、Corsair(コルセア) CX550Mです。
型番でも分かりますが出力容量550W、メーカー保証5年、ケーブル脱着式のセミプラグインタイプで配線引き回し易いフラットケーブルが付属します。
付加機能として80PLUS認証はBRONZE(ブロンズ)、ユニット内部温度によってファンの風量を絞り自動制御する事で静音化する機能が搭載されています。
電源ユニットを選択するのに1番重視したのは価格と保証期間のバランスです。
次にPC内部のエアーフロー確保と引き回しが簡単な脱着式でフラットケーブルが付属である事。
80PLUS認証は特に重視しませんでした。
わずか数パーセントの変換効率の違いが、電気料金に影響するのか?疑問に思ったもので…
同社の電源ユニットは出力容量違い(450W・550W・650W)の3タイプあり、記事執筆時点ではアマゾンの方が安いですね。
電源ユニット交換作業
作業前に金属部分に触れて、体に帯びている静電気を逃がしましょう。
PCをシャットダウンして背面の配線を全て抜きます。
PC本体のサイドパネルを開け、電源ユニットから出ているケーブルを辿りながらケーブルを取外し。
ケーブル端子形状によって脱落防止ロックのツメがあるので破損防止の為、無理やり取外すのはやめましょう。
PC内部は鋭利な箇所もあるので、切創&静電気防止の手袋があればベストですね。
PC背面にある電源ユニット固定ねじを4本外し、古い電源ユニットをPC本体から取外し。
セミプラグイン(セミモジュラー)タイプまたは、フルプラグイン(フルモジュラー)タイプの電源の場合、接続で使用するケーブルを電源本体に差し込み。
古い電源ユニットで使用しているのと同じ形状で同じ数、準備します。
新しく交換する電源ユニットから出ている電源供給ケーブルを先に接続する。
PCケース内部は狭く、作業性が悪いので半差しによるトラブル回避のため、先にケーブル接続を行う。
ケーブルの種類
①メイン電源24ピン(20+4ピン)・・・マザーボードに電源供給するメイン電源
②CPU用電源8ピン(4+4ピン)・・・CPUに電源を供給する
③PCI-Express用電源8ピン(6+2ピン)・・・高性能なグラボに補助電源を供給するケーブル、グラボによっては複数接続する場合あり
グラボによっては6ピンで使用する場合もあるので、接続端子部分の分離が可能な形状になっている。
⑤SATA(ストレージ)用電源・・・(SSDやHDD)などの記憶装置&(DVDやブルーレイ)ドライブドライブに電源供給するケーブル
⑤汎用ペリフェラル電源(4ピン)・・・古いストレージ(記憶媒体)や光学ドライブで使用する電源ケーブル
新しい電源ユニットをPCケース内部に入れて、背面フレームにビス4本で固定。
ケーブルを回転するファンと干渉しない様、風の通り道(エアーフロー)を確保出来るように余ったケーブルを引き回します。
側面パネルを固定し、外した背面端子を元の状態に戻し電源投入、正常起動すれば電源交換作業は終了です。
まとめ
私は以上の日常メンテナンスを継続する事で、マイニングPCと兼用でブログ執筆&動画編集を行う、普段使いのPCを故障させる事無く、半年間運用しました。
特に夏場の日中は不在なのでエアコンも無い部屋の中、連続稼働させるのに苦戦しました。
私が使っているグラボは性能も低く、その分発熱も少ないのですが、高負荷状況が連続して続くマイニングでは不安定で停止する事も度々ありました。
これから気温が下がりマイニングPCの温度環境は楽になりますが、日常メンテナンスは継続してマイニング兼普段使いのPCを維持して行こうと考えています。
この記事でまとめた事をあなたが出来そうな範囲で実践し、お役立て下さい。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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