こんにちは、家庭発電所所長のjal_1980です。
今回は前回から引き続き4Kテレビ商品レビューをお届けします。
旧型REGZA42Z1(2011年製)と新型REGZA55BZ710X(2018年製)で比較を行います。
パネル表面が新型左側は半光沢(ハーフグレア)表面処理で旧型右側は光沢(グレア)表面処理で映り込みが違います。
左の半光沢の方が映り込みの輪郭がぼやけているのに対して、右側の光沢は映り込みの輪郭がはっきりしています。
画面が付いてると特に両者の差は気にならないのでどちらでも問題はないですね。
ベゼル幅は結構違います。
左側の新型は約13mmに対して右側旧型は約40mmと半分以下の狭額縁デザインになっています。
最近のテレビはどれも外枠が小さいので同じ画面サイズでも省スペースで済みますが、
家電量販店で大きいテレビを見ているとサイズ感がマヒしてしまいますね・・・。
配達された時はイメージしていたより大きくてちょっとビックリしました・・・。
実は、テレビラックの寸法よりテレビの方が大きいのは私の選択ミスです・・・スミマセン・・・。
しかし、すぐに大きさに慣れてしまい大は小を兼ねる勝手にと開き直っています。
リモコンのボタンがプラスチックからゴムに変更になりました、押した感覚がカッチリからフニャっとした感覚に変わったのでまだ違和感があります。
(私はカッチリ感の方が好みでした。)
赤外線リモコンの受光部の位置が変わったせいなのか不明ですが、前より感度が落ちたような気がします・・・。
(旧型はリモコン受光部を意識しなくてもテレビの方向に向けていれば反応していいたので。)
文字が剥げない事を祈ります。(耐久性が心配・・・。)
有料多チャネルサービス『スカパー!』ボタンとビデオオンデマンドサービスの『NETFLIX』ボタンが目立つところに新設されてますが契約予定がないので不要です。
他の機能を割り当て出来るアサインボタンの方が私にとって便利です。
家庭発電所なので重要な?ランニングコストである年間消費電力は・・・。
新型131kwh/年に対して旧型161kwh/年と省エネルギー化が図れています。
フルHDから4kへ変わり、42型から55型へサイスアップしても消費電力が下がっているのはとっても良いですね。
新たに追加された機能と残念ながら削減されてしまった機能を紹介します。
テレビでYouTubeを見れる機能の他にスマホで見ている動画をテレビにキャストする事が可能です。
実際の動作を動画でご覧ください。
いちいちリモコンで動画検索しないでスマホから直接転送できるので便利です。
(クロームキャストと同様の事が家庭内のネットワークにつなぐだけで出来ます。)
旧レグザにはあった機能で2画面分割表示ピクチャーバイピクチャー(Pictur By Pictur)という機能です。
①外部入力&放送チャンネルを組み合わせて2画面分割表示
②放送チャンネル&放送チャンネル組み合わせて2画面分割表示
どちらでも2画面分割表示が行えました。
PCモニターとテレビが兼用で作業が出来たので重宝していた機能なのですが新しいレグザには機能が削減されてしまいました。
私が買ったREGZA55BZ710Xの後継機種であるREGZA55BZ720Xは2画面分割表示機能が復活しているらしいので私以外にも復活を望む声が多かったのでしょうか?
(ファームウェアアップデートで何とかならないでしょうか?東芝さんと無理を承知で言ってみます。)
地上デジタル放送の画質についてはよく見ると良くなっています。
4Kテレビに対して地上デジタル放送の画素数が少ないのも関わらずきれいに(粗さが目立たずに)画面いっぱい表示しているのは凄いと思います。
(各種フォーマットと4K画素数の関係についてはこちらの記事を参照して下さい。)
旧レグザと比較してテロップ周りのブロックノイズがよく見るとなくなっています。
(著作権の関係上テレビ画面の貼り付けは出来ません。)
細かい画質検証は4KレグザPC接続で検証します。
最近の薄型テレビは画面を大きくしても省スペースでである事をアピールする為に犠牲になってしまっているのが音質です。
音にこだわるなら別途スピーカーを準備するのがセオリーなのですが配線が面倒なので出来れば一体型で音質が良い方が良いですよね。
東芝REGZA55BZ710Xは音質にもこだわっており、ブラウン管テレビ時代の重低音を強化したネーミング『バスーカオーディオシステム』を搭載しています。
重低音用のスピーカーを組み込むために背面下部に出っ張りがあるので壁掛け設置の際は取付金具の選択に注意して下さい。
壁掛け金具を使用した設置方法は下の項目をご覧ください。
肝心な音質についてのレビューですが地上波デジタル放送はおまかせ設定で違和感なくOKです。
番組に応じてニュースなら声を明瞭に聞き取りやすく、音楽番組なら音の広がりや強弱を自動で行ってくれます。
映画などを見る場合は個別に設定が可能です。
試しに重低音を強にしてこの前地上波で放送した『シンゴジラ』をレコーダーで再生したのですが爆発シーンの臨場感は以前の液晶テレビより良くなっています。
あくまで私個人の主観で画面の大きさによる映像の迫力とバランスが取れていて音がショボくなく、普通の薄型液晶テレビに比べれば良いレベルであるという事です。
映画を見る方でテレビだけで迫力の重低音をお求めのかたにベストな感じです。
(まさに私を含めたライト層に響く商品だと思います。)
同じメーカーの東芝なので操作性は継承しているので取扱説明書を見なくても大丈夫です。
操作レスポンスは向上しています、特にdデータボタンを押してすぐに反応するのは大きな変化点でした。
(旧レグザは1~3秒後に画面が切り替わるので待ち時間が発生してました。)
入力切替は1.5秒位で切り替わるのでまあまあですかね。
電源を入れてから画面表示が気持ち遅いかな・・・。
いよいよここからマニアックなレビューとなります。
4KHDR映像をテレビに入力して実際にフルHDと横並びで比較していきたいと思います。
ハイダイナミックレンジ(High Dynamic Range )の略称です。
暗い部分と明るい部分の差が大きくても表示できる事として考えて下さい。
(明暗さが大きくても白飛びしにくく、黒つぶれしにくくした映像を映し出す規格です。)
WINDOWS10でHDR出力が可能となったので、今回画質比較検証で標準ダイナミックレンジ(SDR)とハイダイナミックレンジ(HDR)の差を確認します。
4KHDRでPCと接続して表示するにはプレミアムHDMIケーブルが必要です。
普及品のスタンダードHDMIケーブルに対して高価格ですが、その中でも信頼性と品質で今回はこちらを選択しました。
購入したMDMIケーブルをPCとレグザへ接続します。
じつはHDMIケーブルを繋いだままでは4KHDR信号を受け取り表示する事が出来ないのです。
そこで4KHDR信号を正しく表示出来るようにするために、レグザ側のHDMIモード変更が必要になります。
PCから出たHDMIケーブルを接続した入力を選択します。
リモコン設定ボタンを押します。
機能設定を選択します。
HDMIモードを通常モードから高速信号モードに変更します。
これでPCから出力した4KHDR信号を受け取り表示する事が可能になります。
そしてPC側の出力設定をREGZA55BZ710Xは4K(3860×2160)とHDR出力に変更します。
REGZA42Z1はフルHD(1920×1080)のSDR出力のまま。
下の画像で赤枠で囲った部分である色の形式が4Kレグザの方はYCbCr422に対してフルHDレグザはRGBになっています。
RGB出力とは光の三原色であるR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)の配分によって様々な色を作り出す方式でPCモニターでは一般的ですがYCbCr422とはビデオカメラで録画する際、データサイズを小さくする為に間引き変換して出力する方式らしいです。
PCでは色をRGB形式で扱っていますが、間引き変換し出力しているので正確ではなく近い値をしているみたいです。
下の画像はR・G・Bの比率で様々な色を表示させています。
左上のR0,G0,B0は黒色、右下のR255,G255,B255は白色になります。
今まで違った色情報で動画編集を行っていたとは・・・
せっかくの4Kディスプレイ(テレビ)なので能力を発揮させたいですよね・・・
これできちんとした色情報が出力する事が可能になります。
有益な情報を教えて下さりましたhoge様どうもありがとうございました、この場を借りてお礼を述べたいと思います。
今回、初めてデュアルディスプレイ設定を行ったのですが2つのディスプレイで別々の解像度を出力出来るのは便利ですね・・・。
2画面機能がない以上、PC専用にもう1つディスプレイを追加してシングルディスプレイとデュアルディスプレイ環境を使い分ける環境にしようかと甘い誘惑が頭をよぎります・・・。
テレビリモコン画面表示ボタンを押して、テレビ側でPC出力信号が4KHDRか確認。
左側4Kレグザは4KHDR入力表示になっています、右側旧レグザはフルHD入力表示となっています。
このようなマニアックな入力信号表示がレグザを使い続ける理由のひとつでもあります。
それではPC上で同じ映像を同時出力して画質はどうかみなさんの目でお確かめ下さい。
今回4KHDRの効果が分かりやすい映像として私が撮影・編集した花火大会の動画を部屋を暗くして流した画面を録画しました。
一番の違いはバックライトの光漏れが少なくなって黒い部分がしっかり黒くなっているのがHDRの効果(明暗差)として現れています。
液晶は自発光デバイスではなくバックライトで後ろから照らす方式で、明暗差(輝度を)を表現するために旧レグザと比較して光が強力なライトで照らしているはずなのですがきっちり弱点を克服しているのが比較する事で解りました。
私は4K映像を撮れるカメラを持っていないので元の映像がフルHDだから緻密さの変化は残念ながら解りませんでした。
サムネイルをよく見ると花火のつぶつぶ感(粒状感)といいますか、1つ1つの光が際立って見えるのが解像感の差と言えます。
出力している映像データは同じなので超解像処理が良く働いているのでしょうね。
4K画素数だと動画編集画面が広く使えます。
写真編集・動画編集が劇的にやりやすくなるのは大きな差です。
対してフルHDの動画編集画面だとこのように見えます。
(4Kの作業画面からすると狭いですよね。)
いかがでしたか?フルHDと4Kテレビの比較検証でしたが横並びで比較すると結構大きな差があるものだと感じました。
皆さんが次買い替えるテレビはフルHDですか?それとも4Kですか?
みなさんの参考になれば幸いです。
今回レビューした4KHDR対応液晶テレビです。
今回は以上になります、最後までお読みいただきありがとうございました。
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YCbCr422はカラーデータを削減しているのでRGBかYCbCr444にした方が良いと思います。
hoge様はじめまして、家庭発電所運営者のjal_1980です。
色情報間引き出力の件、ご指摘頂きありがとうございました。
動画編集を行っているのに、色情報に関して無頓着でありました( ^ω^)・・・
早速記事に反映いたしましたのでお時間ございましたら見て頂きましたら幸いです。