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第二種電気工事士実技試験合格するために私が実践した対策

みなさんこんにちは、家庭発電所所長のjal_1980です。

令和2年の第二種電気工事士実技試験は新型コロナの影響で12月12日・13日に変更になりました。
試験日まで残り一か月となりましたが、実技試験の練習は順調に進んでますか?

私は令和元年上期に第二種電気工事士試験を受験して合格しました、実際に行った実技試験対策を今回はあなたにお届けします。

第二種電気工事士の実技試験は、40分で出題される電気回路を施工条件に合わせて、欠陥なく完成させる事が合格条件となります。

電気工事を仕事としていない私のような素人が工具と材料を揃えて練習を開始すると、まず直面するのは試験時間40分の短さです。

安心して下さい、不器用な私でも繰り返し練習することで早く・正確に出来るようになるので参考になれば幸いです。

 


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スピードUPのポイント

時間内に課題を完成させるためのポイントは以下の3つです。

  1. 複線図を早く正確に書く
  2. 練習で作った廃材を利用して部分練習
  3. 課題制作を録画・撮影する

 

1.複線図を早く正確に書く

課題となる問題を5分位で正確に書けるように反復練習。
ここで書き間違ってしまうと、以後の作業を間違ってしまう可能性が大きいのできちんと書けるようにします。

候補問題の工作物作成時間が取れない時は、候補問題の複線図のみをノートに書く練習を行いました。
目標時間5分を目標に複線図を書き終えるタイムトライアルを行いました。

回路が複雑になると間違えやすいので私は4色ボールペンを途中から導入。
書き間違い&作業間違いを防止しました。

人によって複線図の書く順番や書き方などバラバラでどれが良いか迷う。

あくまで人の意見は参考程度に考え、あくまでも自分が早く・正確に書いてズムーズに作業が行えるかを基準にしましょう。

結線方法(リングスリーブは丸・差し込みコネクターなら四角)など自分の行う作業が理解できる様にアレンジしています。

複線図が正確に書けても時間が掛かってしまい、課題となる回路が完成しなければ合格にならないので注意!

リングスリーブの圧着マークを記載しておくと試験終了後ちゃんと行えたか、記憶に頼ることなく家に帰ってから確認も行えるといった隠れた効能もあります

あくまで欠陥なく正しい作業が行えての前提ですが、間違えず合格出来たか不安に過ごすより、少しは安心出来るのでは…
30分から35分で完成し、施工条件を1つづつレ点チェックを行いながら確認を行える位、余裕があると良いですね

 

2.練習で作った廃材を利用して部分練習

廃材を壊して捨てるのではなくランプレセプタクルや露出型コンセントの接続で行う必須の『のの字曲げ』の練習をして時間短縮。

毎年事前に発表される実技試験候補問題の中で『のの字曲げ』を行わない問題はありません。
ここは重点ポイントとして時短かつ正確に行えるようにしておきます。

YouTubeでいろいろなのの字曲げ方法を説明した動画があります。

一番ミスなく早く行える自分にあった方法を見つけます。

ケーブルストリップからのの字曲げ・ランプレセプタクル取付までを2分で行えるのを目標に色々な方法をためしてみました。

私は作業中にケーブルストリッパーからペンチに工具を持ち替えるのが時間のムダに思えたのでケーブルストリッパーのまま2本同時曲げがしっくりきたので採用しました。

どれくらい試行錯誤したかと言うと、具体的な回数は覚えていないのですが350mlの缶ビールにのの字曲げを行った心線だけでいっぱいになりました。
銅線だけで缶ビールを一杯にするとすごく重くなります、ぜひ試してみてください。

 

3.課題制作している様子を録画・撮影する

目標タイム対してどこに時間が掛かっているのか、後から客観的に判断出来る。

苦手な部分を反復練習して時間短縮。

間違えたポイントを見て反省点や同じ間違いをしない為の対策を考える。
リカバリーに掛かる時間は予想以上に大きいので間違えないようにするのが一番です。

手が止まっている箇所はタイムロスなのでロスタイムを発生させない工夫を行います

作業中に手を止めて考えるのではなく、後から考えないように複線図の時点で迷ってしまうポイントをあらかじめ書き込んでおくと良いです

撮影はビデオカメラでもスマホでも良いですが一眼レフで1秒ごとのインターバル撮影を行いました。

後でパラパラマンガの様にタイムラプス動画にする事で振り返り時間を短縮出来ます。
動画で撮影した場合は早送り再生で同じ事が出来ます。

どこで手が止まった・作業ミスしたポイントを復習します。
実際に作業の様子をインターバル撮影・タイムラプス編集したのを見て、問題点があるか考えてみましょう。

一眼レフ機でインターバル撮影するともう一つ利点があります。

それは1秒ごとにカシャ、カシャっとリズムが刻まれるので焦りと緊張感が生まれます。
このプレッシャーが本番に役に立ったと今でも感じます。

実技試験本番は慣れない環境で周りも作業を行います、当然静かな環境ではなく作業で発生するノイズが気になって自分の作業に集中出来ず普段の実力を発揮できないまま作業終了となってしまう恐れが…

このシャッターノイズに慣れていると本番でも周りの様子などまったく気にする事無く、冷静に作業を行う事が出来たと思います。

一眼レフを持ってない方でも時計の秒針音をYouTubeで見つけ作業中、大きな音で再生しておくと私が練習で行ったのと同じ環境が再現出来るのでぜお試しください。

私が本番で作業中に発生したミスは1つもなく、理想的なペース配分で作業を終えて8分程、課題の欠陥がないことを施工条件を1つ1つ確認出来る位平常心を保てました。

唯一のミスと言えば複線図を記入する時、四角のジョイントボックス丸と囲ってしまった事くらいです!
『あちゃ~😵』と緊張の糸がほぐれ、スムーズに復帰しました( ´艸`)

もしインターバル撮影が出来るデジカメを持っているなら三脚を立てて試してください

あえてシャッターモードを静音撮影ではなく通常撮影で秒針にように音を出し、集中力を揺さぶり試験本番までに耐性を高めましょう

 

絶対に合格するために行った3つの工夫

ここまで練習時間を割いて練習したからこそ、絶対に合格したいと考えました。
そこで実技試験本番に備えた3つの工夫を書きます。

  1. 実技試験本番を想定した試験環境を想定
  2. 使いやすい工具をチョイス
  3. 作業ミス&リカバリーを想定

 

1.実技試験本番を想定した試験環境を想定

本番の作業環境をWEBで調べると横方向には余裕があるものの縦(奥行)にはあまり余裕がないとの事

高校や大学の教室が試験会場として多く、長机を二人で使用する感じが多い。
(今年以降の試験会場はコロナによって変更になる可能性があるので参考としてください。)

私の実技試験会場は大学の教室で奥行40~45cm位だったと思います。

余裕を持って試験会場に早く入室したのですが試験会場の撮影を忘れてました…

多分緊張していたのだと思います。

撮影より長尺を机にテープで固定する方に気を取られてました。

広い机で練習していると本番との差で実力が発揮出来ない可能性が…

途中から狭い机で練習して本番の環境を想定した練習を実施
最初は広いダイニングテーブルで行っていました、試験環境を調べると特に奥行がないとの情報が…

そこで本番対策として娘の勉強机(横60cm×縦40cm)で練習環境をを変更

狭いとゴミの置場に困ります、そこで机下にゴミ袋を貼り付け、被覆を捨てています。
これは本番でも有効でスケール固定用テープを余分に用意して配布されるゴミ袋を試験の作業台下に貼り付け作業場所が乱雑になるのを防止できます。

ゴミ袋も机の縁にテープで固定し机の上が乱雑にならない工夫を練習時から行って、本番も同様にセッティング

練習と本番で同じ状態で行える工夫を練習時から考え途中から実践

娘の小さい学習机に練習場所を変更しました

 

2.使いやすい工具をチョイス

ホーザンの工具セットを購入、ケーブルストリッパーに合格ゲージをセットして被覆剥きの正確さと時間を短縮

ケーブルストリッパーグリップ内側の金具を撤去というか勝手に外れてしまいました。
その後作業性に変化が無かったのでそのまま使用しています。

約8割方使用する工具なので使いやすさは重要です。
ホーザンのケーブルストリッパーはケーブル切断・被覆剥がし・のの字曲げと3つの機能が工具を持ち替えずに行えるので重宝しました。

工具や材料は新品を使用した方が切れ味が良く・変な癖がないので良いと思います。

電工ナイフをなるべく使わない様に工具セットにニッパーを追加、2本同時『のの字曲げ』で輪が長い時のリカバリー&ゴムブッシングの穴あけに使用。

練習中コンセントやスイッチの電線接続を間違え、配線取出し時マイナスドライバーを配線外し穴に突っ込んで外すのですが、力のかけ方を誤り部品を壊してしまう事が2度程ありました。

焦って作業していると普段起きないような事が発生します。

試験中に器具を破損させた場合、失格となるのでホーザン合格マルチツールを追加しました。

あとホーザンの工具セットには布尺が入っているのですが30cmの金尺を使うようになりました。

試験機材が配布された後、試験開始前に開封して部品・ケーブルの長さを確認するのでメジャーもあると長いケーブルの長さを測るのに便利です。

 

3.作業ミス&リカバリーを想定

同じ候補問題をまったく同じ施工条件のまま繰り返し行わない。

候補問題をただ繰り返し練習するのではなく施工条件を替えてみる・施工省略を行わず、作業負荷を上げていく

候補問題の施工条件が必ずしも本番と同じとは限らないと考え、2回目の練習では接続方法をリングスリーブと差し込みコネクターを入れ替えて練習しました。

1度練習で行った時と同じ接続を行ってしまう・リングスリーブ圧着間違いといったミスします、そこでリカバリーに掛かる時間や方法を想定できます。
タイムロスを発生させる作業ミスを発生させない・リカバリーの練習を行います

実は約20年前に1度、高校時代に第二種電気工事士実技試験を受けており不合格となっています。

問題はあまり難しくなかったと思いますが、ギリギリ時間内に完成だったので見直しは行えませんでした。

何かのミスによって結果は不合格、欠陥理由は分からないので対策が行えない。

ここで合格する為に重要な事が2つ

①本番は誰だって緊張する、ミスする事を見越して見直しリカバリーを行える様にしておく

リカバリー出来ないミス(致命的なのは長さ間違い)は行わない様にあらかじめ対策しておく。
間違えやすい箇所は練習を何度も行えば傾向がわかります、ポイントとして複線図に書き込んでも良いと思います。

間違えるより複線図に書き込む方がタイムロスは少ないので…

 

②ミスに気づける位、確認を行える位の余裕をもったペース配分が行える様にしておく

40分の試験時間中複線図5分・作業25分・見直し(リカバリー)10分あれば理想だと考えてました。

上部にあるタイムオーバーした動画に比べて作業スペースが狭く、施工省略なしで作業負荷を高めて作業している様子をタイムラプス動画で編集しました。

実技試験本番を再現しているのでどうぞご覧ください。

上の動画内で作業&確認時間は合計39分とギリギリでした。

余計な施工であるランプレセプタクルを1つ抜いても36分とリカバリーを行える作業時間を確保できないので…
そこでYouTubeにあるのの字曲げ2本同時施工など時間短縮方法をあれこれ試して採用しました。

実技試験当日の模様はこちらの記事をご覧ください。

 

まとめ

このブログ記事を書いて思ってしまったのが会社の業務内容に近いって事です。
誰もが作業を正しく間違えずに同じ出来栄えの作業が行える様に整備する事が会社で私のざっくりとした業務なのですが。

実技試験対策は業種は違えど根っこは同じではと改めて感じました。
トライ&エラーで発生した不具合を対策・改善を行い再発防止や時間短縮につなげる行為が合致します。

第二種電気工事士取得は会社の業務とはまったく関係なくプライベートで欲しいと思ったから取得しました…

そういえば苦手な候補問題7を重点的に行っていたのも良かったと思います。
時間的に余裕がないので1つのミスがタイムオーバーとなるのでハードな問題だからタイムアタック的に行ってました。

最終的に試験本番も候補問題7だったのはある意味ラッキーだったのかもしれませんね!(^^)!

みなさんの検討を祈ります、最後までお読みいただきありがとうございました。

 


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jal_1980

1980年生まれ、妻と子供3人の父で真岡市在住。 趣味は写真撮影、動画編集、PCカスタマイズ等。 蓄電池やEV・PHVなどに興味・関心があります。発電した電気は売電から個人消費に変化していく過程を発信していきます。

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