中古簡易水冷グラボEGVA RTX2080SUPER購入&取付レビュー

 

みなさんこんにちは、家庭発電所所長のjal_1980です。

今回PC環境改善で中古グラフィックボードを購入しました。

アイキャッチ画像の新旧グラボ画像で冷却方式がメジャーで主流の空冷グラボとは違い、異色の存在である簡易水冷タイプを選びました。

数あるグラボの中でレアな存在の、簡易水冷グラボについてレビューしたいと思います。

 


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グラボ高騰中になぜ購入したのか?

現在マイニング需要によってグラボ価格が高騰中にも関わらず、なぜ今購入したのか?

程度の良さそうな中古グラボをたまたま見つけたからです。

最新機種30シリーズはLite Hash Rate(ライトハッシュレート)版によってイーサリアムのマイニング性能が落とされている商品が流通しており、私を含めて素人には見分けにくい。
非LHR機種は中古にも関わらず、新品定価を超える程高価なのでマイニング回収期間が掛かる。
非LHR機種だと思い高額だけど購入したら、LHR版だったなんて最悪ですからね。

以上の事から
最新世代から1世代古く、なおかつ処理性能の高いハイエンドタイプで2070または2080シリーズの中古品を探していました。
そんな中ネットを検索してたら、見つけたのがこちらです。

通常の空冷グラボと形状はかなり違いますが、そんな事は気にせず即購入しました。
スクショを撮るのは購入後にしたので、SOLD OUTになっているのは、私が購入したからです。

空冷より部品点数が多く空冷グラボと比較して高価、さらにラジエータの存在によって設置場所を取る&設置場所に制約が発生する水冷グラボをマイニングで使用するとはあまり考えにくい事も購入を後押ししました。
(ブログのネタになるなんて事も…)

半分冗談ですが水冷を選んだ理由もあります、それは夏場は熱による影響か?マイニングが不安定だったからです。

今年の3月中旬より開始したマイニングですが気温(室温)の上昇と共にグラボ&PC内部の温度が上昇、マイニングだけでなくPCが固まってしまうのを数回発生。

多分、排熱が間に合わないのかな~?
フル稼働させるために、CPU&GPUをオーバークロックしていたからです。

夏場のPCを安定動作させるのには排熱が重要、しかし処理能力の高いグラボは発熱量も多い。
内部スペースの狭いPCケース内で今までより発熱量の多いグラボを空冷で冷やせるか?

答えはNOと判断、外付けの熱交換ユニットである水冷方式がベストではないか?

しかし新品の水冷グラボの価格は…、とんでもなく高額なんです。
メジャー商品ではないので需要が少なく、空冷グラボと比較してポンプ・ラジエーター・ホース等の部品点数が多く高コスト。

多分私と同じ事を考える人たちは、通常の空冷グラボ分解&水冷化キットを購入して改造するのでしょう。
上画像にも水冷キットがありますね。

そんな中、格安水冷グラボを発見したので即買いした次第です。

 

PCの使用用途も拡大

PCの用途も動画編集兼マイニングだったのが、新たにPCゲームを行いたかったからです。

私のPC使用用途はブログ執筆&動画編集・常時マイニングを行っています。

そこへ新たに使用用途が増えて、PCゲームを行う様になりました。

今まで使用していたグラボPalit GeForce GTX 1050 Ti StormXは2017年9月3日に14980円で購入しました。

グラボのマイニング需要に現行製品の供給が間に合わず、枯渇しているので約4年前の旧製品であるGeForce GTX 1050 Ti も再生産&再販売を行う程です。
このニュースの情報元はこちらです。【PC Watchへのリンク】

試しに価格.COMでGeForce GTX 1050 Ti を検索したところ4製品がヒットしました。

いずれも2017年当時より商品価格は高めになっていますね…
再製造&再販売にもコストが掛かるのでしょうか?

 

steam版エースコンバット7システム要件

私はPCで行いたいゲームは、バンダイナムコエンターテインメント社が販売する3DフライトシューティングゲームのACE COMBAT7(エースコンバット7)です。

対応するゲーム機はプレイステーション4・XBOX ONEでPC版ではSTEAM(スチーム)プラットフォームから有料DL(ダウンロード)販売でプレイできます。

PCの動作環境として以下のシステム要件を満たしている必要があります。

変更前の旧グラボのGeForce GTX1050 Ti は最低要件より推奨要件に近く、同世代で1つ下のグレードに該当。

しかし、バックグランドでマイニングを行いながらゲームを行うと、状況によって画面の描き換わり回数(以下フレームレートと表記します)が低下してカクカクする現象が発生します。
パラパラマンガの様になってしまい、快適にゲーム環境を行うには非常に厳しいと感じていました。

プレイ画面を録画してプロモーションムービー風に編集してみました。
10年以上ブランクがあり、操作に慣れておらず下手くそですが、下の動画を見ればどのようなゲームなのか判ると思います。

地上のターゲットを攻撃時にフレームレートが低下すると、操作と表示にタイムラグが発生、機体が地上に接触し墜落(ケームオーバー)が多発していました。
下画像の赤枠で囲った部分が現状のフレームレートを表しており。
下の画像はフルHD解像度でゲーム中画面、見ずらいですが6FPS(1秒間に6フレーム)の画面描写に低下しています。

上画像の青枠で囲った部分はグラボの温度と負荷を表示しており、負荷率100%で張り付いています。
つまりグラボの能力が不足していると判断できます。

ゲーム中はマイニングを停止すれば良いのですが、設定変更をするのが面倒。
ゲーム終了後マイニングを再開するのを忘れたりと言うこともあり、ゲーム中でも常にバックグラウンドマイニングを継続する環境にしたいので処理能力の高いグラボが欲しいと考えていました。

出来れば、現状使用している4K解像度のPCモニターでゲーム中に60FPS(フレーム・パー・セカンド)を表示を行えないか、考えて中古グラボを探していました。

マイニングとゲームを並列処理しながら、ゲームを4K解像度で60FPSの画面描画はかなり高めの要求だと思います。

旧型グラボでもマイニングで収益が出たので、高性能なグラボならば購入費用回収が出来るかも?
そんな事も購入を後押ししました。

マイニングの収益についてはこちらの記事をご覧ください。

 

グラボ購入の際、注意すべきポイント

私は勢いでグラボを購入しましたが、『買ったグラボが取りつかない…。』
今まで使用していたモニターとの接続端子形状が違う、グラボを交換してから高負荷になると電源が落ちる…等

グラボ交換によって発生する不具合を防止するために注意すべきポイントがあります。

 

グラボのサイズ確認

拡張スロット(グラボを取付行う場所)に空きはあるか?
交換する場合、PCケース内に収まるグラボの厚み・奥行きなのか?

最近のグラボは処理能力と比例して巨大化しています、PCケースの形状やスロットの形状によって取りつかない事もあります…
下の画像は旧グラボGTX1050Ti(画像下)と今回購入した中古簡易水冷グラボRTX2080SUPER(画像上)ですが、グラボ本体にホースで接続されている上部のラジエーターを除いても、見るからに巨大化しています。

現行最新モデルは上の画像のRTX2080Superを超える大きさのグラボもあるので、購入したいグラボが手持ちのPCケースやマザーボードが対応しているか?

重要な事なので、皆さんは購入前によく確認しましょう。

下の画像はグラボを換装した後ですが、奥行き方向がギリギリセーフでした。
購入したグラボがEGVA RTX2080Superでなかったらアウトだったかも…😅

私は購入したグラボが届き、開封したグラボを見て正直ヤバイ…と思った程です。
その直感は見事に的中🎯し、水冷ラジエターの置場や配線接続など色々試行錯誤する羽目になるのですけどね~

慣れた人には大きさの予想は出来るのでしょうけど、ネットの商品画像ではここまで大きいとは思っていませんでした。
(言い訳になってしまいますが…)

せっかく『大枚はたいて購入したグラボが使えなかった…。』
なんて事態にならないように注意して下さい。

 

マザーボード側、拡張スロットの有無&形状確認

マザーボード側にある拡張スロットが有り、形状が一致していないとグラボが取付られません。

あなたの使っているPCのマザーボード説明書またはフタを開けて、拡張スロットにグラボが取りつけ可能か?確認しましょう。

下の画像はマザーボードの概要図と赤枠で示した拡張スロットの実物を拡大撮影したものになります。

私が現在使用しているPCのマザーボード上の拡張スロット形状は2種類あり、オレンジ色で囲った長いタイプ(スロット1・4)はグラボ取付可能です。
青色で囲った短いタイプ(スロット2・3)はグラボ取付不可能な形状です。

取付可能なスロットが2つありますが通常、CPUソケットに近い方にグラボを増設するのがセオリーです。
拡張スロット1の接続口は重いグラボも保持出来るように、金属フレームで補強されてます。

スロットの種類や数・順番はマザーボードによって違うので、確認して下さい。

グラボの形状によってPCケース内部部品と干渉したりする場合は下のスロットでもOKです。

 

PCケース背面グラボ固定部(拡張スロットブラケット)の長さ確認

拡張スロットブラケット部分の長さが2種類あり、フルハイト(標準タイプ)とスリムPC用の短いタイプ(ロープロファイル)版がありので注意。

ロープロファイルブラケットにフルハイトのグラボは取り付けられない。
逆は製品によって取付可能な場合あり。(ロープロファイルブラケットからフルハイトブラケットへ交換が必要です)

下の画像は標準サイズ(フルハイト)の拡張スロットとロープロファイルの拡張スロットを比較したのものになります。

固定ブラケットの長さが違いが判ると思います。

グラボによっては下画像の様にフルハイト用とロープロファイル用のブラケットが付属して、付け替える事でどちらも対応可能なグラボもあり。

【画像引用MSI社】

ロープロファイルブラケットのPCでグラボ追加&交換の場合は注意しましょう。

 

PCモニター(デイスプレイ)との接続端子

グラボから出力した映像をあなたがお使いのPCモニター接続端子の形状が一致しないと物理的に接続が出来ません。

 

最近主流の映像出力端子

HDMI:テレビやレコーダー・ゲーム機…等、現在幅広く採用されている端子。
映像と音声を1本のケーブルで転送が可能、HDMIは端子の大きさによって複数のタイプがあるが、PCの映像出力はフルサイズ。
下の画像がHDMIケーブル端子部、左側フルサイズ・中央ミニ・右側マイクロ端子。

PC側(グラボ)HDMI出力端子は基本フルサイズのみです。

DisplayPort(ディスプレイポート):PCから映像出力で一般的、HDMIと同様に映像と音声を1本のケーブルで転送が可能、端子形状の小さい(ノートPCの外部出力に多い)Mini DisplayPort(ミニディスプレイポート)がある。
下の画像は片側がディスプレイポート、もう一方はミニディスプレポートの接続ケーブルになります。

 

USB-C:スマホでおなじみUSB TYPE-Cも映像&音声だけでなく同時に給電も可能。
端子形状も上下対称なので、差し込み方向も気にせず接続可能。
ノートPCでの接続端子で良く使われている。

 

ちょっと古い映像出力端子

DVI:デジタル(DVI-D)・アナログ(DVI-I)と派生モデルがあり。
端子形状も微妙に違う、映像出力のみ対応

 

D-SUB:アナログの映像出力のみ対応、古くから使われプロジェクターで使われてたりする

 

最近のモニターであればほぼ問題が無いと思いますが、少し古いモニターを使用していると端子形状が違い接続出来ない事もあります…

そのような場合は、端子形状を変換するケーブル変換機を別途用意すれば解決出来ます。
下の画像はノートパソコンのHDMI端子から(映像+音声)を出力、変換機を音声と映像信号を分離し、映像をDーSUB・音声をピンジャック端子でそれぞれプロジェクターにしています。

 

上の画像で使用している商品のAmazonリンクを貼っておきます。

電源ユニットの出力容量・補助電源ケーブルの有無

グラボの使用電力は大きいので、現状使用している電源出力容量の範囲内か?
必ず確認しましょう。

変更するグラボの消費電力に対して電源出力が足りないと…
起動しません、かろうじて起動したとしてもグラボに負荷をかける作業をすると強制シャットダウン(電源が落ちる事も…)

そのような事にならない様に計算を行いましょう。
電源容量計算はこちらのサイトで出来ます。【PCパーツショップドスパラ様へのリンク】

現在使っているPCの構成をプルダウンで選択するだけで必要な電源容量が出ます。
また、交換または増設予定のパーツ(製品によって特に消費電力の差が大きいグラボ)を組み込む予定であれば、あらかじめ容量計算に入れておく事で、『電源ユニットの交換が必要か?』
判断が可能です。

下の画像は私の構成でグラボをGTX1050Ti(75W)からRTX2080SUPER(250W)に変更した必要電源容量をサイトで確認した結果です。

交換前の必要電源容量270Wが同じ構成のまま、グラボを交換すると440W必要であることが分かります。

現状の電源ユニットは550Wです、グラボを交換しても必要容量を満たしているので流用可能と判断しました。
古い電源ユニットを使用している場合は(5年以上)出力低下も考慮し、新しく換装した方が良いですよ。

電源ユニットの選定&交換については、下記の記事で詳細説明してるのでご覧ください。

 

最近のグラボは処理能力の向上と共に必要電力も増大しており、補助電源も必要になる場合がほとんどです。

交換するグラボに補助電源ケーブルの接続は 必要or必要 ないか?
下の画像が電源ユニットから出ている、PCI-E用補助電源ケーブルになります。
電源ユニットから出ている中で下のコネクター形状ケーブルがあるか?
何本出ているか?
あらかじめ確認しておくと安心ですね。

6ピンタイプと8ピンタイプが兼用して使用できる様、2ピンが分離できるようになっています。
端子は 6ピンor8ピン?

本数は1本 or 2本 or 3本?

グラボの処理能力によって必要本数も増加傾向、下の画像は今回購入したRTX2080SUPER(250W)、8ピンタイプが2本必要になります。

旧グラボGTX1050Ti(75W)は補助電源ケーブル無しでOKでした。
補助電源ケーブルを調べるのに自信がないのであれば、補助電源無しでグラボをグレードアップ可能か?調べてみても良いですね。

 

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グラボ交換手順

ここまでグラボの説明が長くなってしまいました、やっと交換作業に移ります。

 

旧グラボ取外し

PCに繋がっているケーブルを全て抜き、作業性の良いテーブルまたは床にPC本体を移動。

PC本体を横にしてサイドパネルを外し、本体内部のマザーボードが見える状態にします。

旧グラボ側面部に補助電源ケーブルが接続されていれば取外します。
下画像の旧グラボGTX1050Tiは補助電源ケーブルはないので、側面部はスッキリしています。

上画像赤枠で囲ったグラボブラケットをPC背面フレームに固定しているビスをドライバーで外します。

下画像のマザーボード上のグラボロック解除ボタンを下方向に押し込み解除。

 

グラボを上方向に引き上げ、取外し完了。
グラボの取外し時に指でグラボ冷却ファンに無理な負荷が掛からないよう注意しましょう。

 

 

新グラボ取付

購入したグラボに電源ユニットから出ているPCI-E用補助電源ケーブルを接続。

グラボ形状によって補助電源ケーブル接続口が奥まって接続しにくく接触不良を防止するため、先に補助電源ケーブルを差すのがオススメです。
抜け防止ツメ向きを合わせれば良いので逆差しは出来ない様になっています。

電源ユニットがセミプラグインまたはフルプラグイン方式で旧グラボが補助電源を必要としていない場合、電源ユニットに付属しているプラグインケーブルを接続して下さい。
(下画像の赤枠で囲ったケーブルがPCI-E用補助電源ケーブルです。)

 

グラボがPC内部パーツと干渉しないか確認しながら慎重に拡張スロットに差し込み、ロックが掛かっているか確認しましょう。
グラボ取付時に手でグラボ冷却ファンに無理な負荷が掛からないよう注意、ファンブレードの軸を曲げてしまうと異音・異常振動が発生する恐れがあります。

グラボブラケット固定ビスをドライバーで締め付け固定。

PCケースのサイドパネルはまだ外したまま、PCを通常使用している状態に(横向き⇒縦に向きを変更)します。
配線の余裕がある場合、(垂れ下がり等は)使用時の状況で確認しないと見落とす可能性があるので…

確認項目は以下の2点です

①PCの配線に無理な負荷が掛かっていないか?
②CPU冷却ファンやグラボ冷却ファン付近に巻き込みそうな配線はないか?

どちらも(断線や接触不良による)不具合発生防止の為、しっかり確認しましょう。

もし、回転物に巻き込みそうな配線が有るときは、結束バンドで配線の引き回しを変更して下さい。

取付&配線が無事完了すると気が緩んでしまいがちですが、動作確認を終えるまで気を引き締めて進めましょう。

 

電源ON動作確認

ケーブルを接続、元の状態に戻してPCの電源を入れる。

パーツ交換後、最初の電源投入は正常に動作するか?
毎回ドキドキします。

問題なく起動しました。
グラボのサイド部分は電源が入ると、赤色のイルミネーションが点灯するみたいです。

別途ソフトウェアで色も変更出来るみたいですが、CPUファンのリングと同色なのでそのままです。

PCが正常に立ち上がり動作に問題が無ければ、PCケースのサイドパネルを閉めてグラボ交換作業完了です。
今回私が購入したグラボは水冷の為、PCケース内部にラジエーター設置個所を検討しましたがスペースが無く、サイドパネルが閉まりません( ´艸`)

とりあえずグラボ取付&動作確認は終了です、お疲れさまでした!!

 

新旧グラボ性能差比較

グラボを交換したら、みなさん『どれだけ性能向上したか?』気になりますよね。

当然私も気になります。
約9万円で購入した中古グラボが期待した程、性能向上しなかったら…。
高値で売れるうちに売ってしまおうと考えているからです。

ゲーミング性能・マイング性能・動画書き出し時間・その他グラボ交換前後で変化した項目について述べます。

 

ゲーミング性能

今回グラボ交換で一番強化したいと思っていた、ゲーム中(仮想通貨マイニングと並列動作)のフレームレート低下問題はどの程度改善したのか?

マイニングをバックグランドで行いながらフレームレートが1桁台にまで低下してしまうステージで比較してみます。

旧グラボと同じフルHD解像度と4K解像度でそれぞれ調査しました。

グラボ交換前1桁台にまで低下していたフレームレートが最低でも100位、平均しても140位で推移する様になりました。
マイニングをバックグラウンドで実行しながらでも、劇的にフレームレートが向上しました。

私が使っているモニターはゲーミングではないので、PC側で60FPSを超える表示を出力してもモニター側が最大60FPSしか画面表示を行えないのです。
つまりPC側でフルHD解像度で高フレームレートを出力出来る能力は有っても、モニターの表示能力によって効果が出ない事になります。

モニター解像度が4Kなので試しにゲームの出力解像度をフルHD(1920×1080)⇒4K(3840×2160)に変更してみます。

ついでに画質設定もミドル⇒高画質なHIGH設定に変更してみました。

単純に負荷は4倍以上となりますが、フレームレートがどのように変化するか?

さすがに4K高画質表示だと最低フレームレートは37FPSに低下してしまいますが、看板やビルの窓枠等の緻密に描写されているのでリアリティが向上。
おそらく画質設定をミドルに変更すれば、バックグラウンドでマイニングとゲームを同時に実行しても、60FPSは余裕でクリアしそうですね。

交換前のフレームレート1桁だった為か、これ位のフレームレートでも十分満足出来るのでしばらくこの設定がデフォルトになりそうです。

 

マイニング性能

グラボの処理能力が向上した事によるマイニング性能と報酬の変化。

交換前マイニングアルゴリズムKAWPOWでハッシュレート(計算能力)5M/S⇒グラボ交換後ハッシュレート27M/S
約5倍の計算処理能力向上を確認出来ました。

旧グラボのGTX1050Tiは古い為か計算を行えるアルゴリズムの種類が少なく4種類しかない。
新しいグラボのRTX2080Superの使用可能なアルゴリズムは9種類と多く変化。

 

1日当たりのマイニング報酬は、グラボ交換前アルゴリズムKAWPOWで約75円⇒グラボ交換後アルゴリズムはDaggerHashimoto(ダガーハシモト)で約405円前後なので5.4倍ほど報酬表示も増えています。
下画像のスクリーンショット赤枠で囲った部分は計算能力とレートから予想収益なので結構変動します、2か月ほど稼働させた実績は下の325円/日の報酬が実際の報酬に近い感じですね。

計算能力の指標であるハッシュレートと報酬が一致しないのはナイスハッシュマイナーの場合、使用するアルゴリズム毎にビットコインの報酬単価が違い、その時点で報酬単価が一番多いアルゴリズムを自動選択するからだと思います。

記事執筆時の報酬単価の高いアルゴリズムはDaggerHashimotoで、旧グラボアルゴリズムKAWPOWとは違う事から、計算能力のハッシュレートの指標通りに変化しないのでは?
と推測します。
(旧グラボで報酬単価の高いアルゴリズムはDaggerHashimotoを計算させようとして色々試しましたが、エラーが出て上手くいきませんでした。)

マイニングハッシュレートと報酬は約5倍に増加しました。

購入金額約9万円のグラボを1日当たりマイニング報酬で325円回収したとして、約280日掛かる感じですかね。

更にマイニングPCを稼働させる電気料金を入れると回収期間はさらに伸びます。

マイニング目当てだけで高騰しているグラボを買うのはリスクの大きいと考えます。

 

動画書き出し(エンコード)時間

動画編集ソフトサイバーリンク社のパワーディレクターを使用した約25分間の動画書き出しに掛かる時間の変化。

動画素材はほぼすべて4Kで約15GB、書き出し動画フォーマットはMP4、出力解像度はフルHD・長さ25分で容量約3GBのファイルに書き出し開始から完了までの時間を計測しました。

高画質だが時間が掛るソフトウェアエンコードと(ソフトウェアエンコードと比較して画質は劣るが)高速書き出しが可能なハードウエアエンコードを新旧グラボで行いました。

下画像の、赤枠で囲った左側がGTX1050Ti(左上:ハードウエアエンコード38分・左下:ソフトウェアエンコード40分)、青枠で囲った右側がRTX2080SUPER(右上:ハードウエアエンコード38分・右下:ソフトウェアエンコード40分)

グラボ交換前後で同じ動画編集データを書き出しを行いましたが数十秒しか変化せず、計測誤差範囲でグラボを交換した事による動画書き出し時間の短縮化は出来ませんでした。

負荷の大きそうな4K動画素材の書き出しでも、変化が出なかったのは意外でした。

動画編集ではグラボの能力より、CPU性能が一番重要なのでしょうね。
今後動画書き出し(エンコード)の短縮を図るなら、編集ソフトを最新盤へ刷新するか?
高性能なCPUへ換装するか?選択肢は大きく2つになると思います。

ハードウエアエンコードとソフトウェアエンコードでも大きな違いが発生しないのも意外な発見です。
出力に掛かる短縮時間は2分しか変化せず、出力データ容量もほぼ同じで2.9GB再生して見比べて画質の変化は感じませんでした。

今後、動画書き出しはハードウエアエンコードをデフォルト使用になりそうです。

 

消費電力&静音性

 

処理能力向上と共に増えた消費電力の変化。

交換前マイニング実行中PC消費電力170W⇒

グラボ交換後マイニング+ゲーム同時実行中PC消費電力480W

冷却ファンの大型化&水冷ラジエターによる熱交換システムにより排熱効率が向上。

マイニング中でもグラボ温度が低いのでファン回転数が低く、旧グラボGTX1050Tiよりファンの風切り音がしない。

下の動画はグラボ換装から新旧性能比較した動画になります。

 

 

まとめ

中古グラボを購入する際は見極めが重要、ネットの画像での見極めは難しい。
私は大きさを見誤ってました…(取付られた時はホッとしました)

最新のグラボを選んでいたら、グラボがケースに入らず取付られないという最悪な事態になっていました。
サイズの確認は重要なので確認を必ず行いましょう!!

出来れば中古商品を扱う実店舗が安心。
ジャンクでなければ、動作確認・簡単な清掃を実施、購入後保証が付く商品もあります。

今回私が購入したのはハードオフネットモールで半年間の商品保証が付いたものを購入しました。

個人売買は玄人向けで初心者は難しいのでは?
高額商品だけに何か不具合が発生すると手間が掛かる。

格安と思って購入したら箱だけの発送とか、商品のすり替えとか…怖い話を聞きます。

『グラボのメーカーでEVGAって聞いたことがないな~。』と思ったあなたは鋭い!

私も購入してから調べたのですが、北米のPCパーツメーカーで日本の流通量は少なく、あまりメディアにも登場しません。
流通量の少なさからレピュー記事も少なく、情報もあまりないので正常動作するまでは不安でした。

購入してから調べたらこのようなPCパーツメーカーもある事に気づきました。

商品の保証制度やラインナップ等々メジャーメーカーとは違った戦略⁉(方針⁉)を取ってます。
日本市場は相手にされていないだけかも…(しかし日本語表記のサイトはあります)

輸入代理店方式が嫌なだけかも知れませんね。

初めて購入した高額かつ奇抜な簡易水冷中古グラボですが、何とか動作確認は問題なく終了して良かったです。
PCケースの蓋が閉まらないのは、蓋に穴あけ加工をして閉まるように改善していきます。

今回行ったグラボ交換で目的だったゲーム&マイニング環境の両立は出来そうなので売却はせず、運用の最適化を図っていきたいと思います。

次回のグラボは米国サイトから購入&個人輸入なんて事も考えたりして…
購入時期に為替レートが円高に振れていれば良いですね

今回はこれで終わります、最後までご覧いただきありがとうございました。

 


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jal_1980

1980年生まれ、妻と子供3人の父で真岡市在住。 趣味は写真撮影、動画編集、PCカスタマイズ等。 蓄電池やEV・PHVなどに興味・関心があります。発電した電気は売電から個人消費に変化していく過程を発信していきます。

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