みなさんこんにちは、家庭発電所所長のjal_1980です。
今回記事にするのは今年の3月より開始した、マイニングのリスク管理について述べたいと思います。
前回マイニングを始めた記事は下のリンクからどうぞご覧ください。
結構な勢いで始めたマイニングですが、約半年間行って見えてきたリスク管理の重要性と私が行った回避手段についてまとめてみました。
これからマイニングを行うあなたの参考になれば幸いです。
リスクとは想定予想外の現象で不確定要素。
マイニングには大きく2つのリスクがあると私は考えます。
1つ目は火災のリスク
マイニングには電気が必要不可欠です、なぜなら常に電気を消費して計算処理をするからです。
電気によって火災が発生する恐れがある事を認識して欲しいです…
2つ目は仮想(暗号)通貨暴落のリスク
値動きが激しい、右肩上がりで価値が増えるか誰にも予想が不可能。
今のまま続くと思って高額なグラボを複数枚購入、莫大な投資をした途端に暴落するかも…
初めてのマイニングはハイリスクハイリターンを目指すのではなく、ローリスクローリターンを目指しましょう。
一気に資金を投入せず、手持ちのPCで実際にマイニングを行い、先人達の失敗を見てリスクを学びながら進めた方が安心です。
マイニングのリスク管理を行いながら続ける事で、大失敗を防止出来ると考えます。
なんだか投資と同じような考えですね、それではそれぞれのリスクについて説明していきたいと思います。
下の表は消防庁が作成した資料『令和2年度(1~12月)における火災の状況』から、全国住宅建物火災総数10468件を原因別に分類&円グラフにしてみました。
第1位 こんろ・タバコ・ストーブ等の火の取り扱い・・・4499件
第2位 電気・配線器具・・・・・・・・・・・・・・・・1669件
第3位 放火および放火の疑い・・・・・・・・・・・・・・957件
第4位 給湯機器・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・147件
第5位 その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3196件
火を直接扱う行為や暖房器具のストーブが第1位で比率は約4割。
マイニングに必要不可欠な電気・配線関係が住宅火災の原因第2位である事が分かります。
沖縄県首里城の火災による焼失は電気配線による原因が濃厚だと言われていますね。
あなたの住まいがマイニングによって発生した火災で失うのは避けたいですよね。
以外なのは第3位なのは放火および放火の疑い、年間957件発生しているのが恐ろしい…
恨みを買わない事と家の周囲に燃えやすい物は置かないようにしましょう。
冗談はさておき話を戻りますが、私がマイニングで電気・配線起因による火災防止するために行った事を挙げます。
自作PC作成に慣れているであろうYouTubebr吉田製作所さんでも、マイニングリグ作成で下の動画のように…
一歩間違えば火災!、この様な事もあるので注意しましょう!!
容量や使用方法を守り、品質の良くないもの、または怪しい用品は使用しない。
グラフィックボードを複数枚PCに接続する場合、ライザーカード(ケーブル)を使用する。
供給電力に合致した物を使用する、価格を重視して怪しい製品は使用しない、長期レビューのある信頼のある物を使用(グラボやPCを破損する恐れや最悪火災も…)
私は1台しかグラボを持っていないのでライザーカードは使用した事がなく、推奨出来る製品はなのですが他のマイナーの記事をみると当たり外れが多そう(品質がバラバラ)な印象。
配線が多くなると誤接続・誤配線によるショート(焼損)による機器破壊や焦げ付き等の記事・動画を見かけるので、私の様な初心者マイナーが真似するのはリスクが大きいと思い、行ってません。
PC内部温度のモニタリングしましょう。
マイニングソフトNiceHash Miner(ナイスハッシュマイナー)で簡単にGPUことグラフィックボード(以下グラボと略します)温度の確認が可能
①Devices(デバイス)のタブをクリック
②下の赤枠で囲った部分が現在の温度
使っているグラボによって適正温度に差がありますが、私は熱によるグラボの消耗・劣化を考慮し、80℃を超えないようにしています。
CPU温度は表示されていないので別のソフトを使用してモニタリングしています。
マイニンググラボの適正温度について【外部サイトへのリンクはこちら】
理由は80℃でもグラボがすぐ壊れる事はないですが、熱によるダメージの蓄積で壊れるのを防ぐためです。
電気部品は使用に適した適正温度が有り、外れると壊れやすくなります。(極端に高すぎても低すぎてもダメ)
現在の様にマイニング需要でグラボが高騰している現在、新しいグラボを購入したくないのでなるべく長く使いたい。
現在のグラボはもうかれこれ4年位使用しています。
ここ2年程は分散コンピューティングとマイニングで常時フル稼働していますが、温度管理と後述するこまめなメンテナンスによって長期間に渡って活躍しています。
マイニングを始める前に行っていた分散コンピューティングでも同じグラボで24時間ほぼ毎日稼働させてました。
ボランティアの分散コンピューティングについての記事は下のリンクをどうぞ。
そういえば分散コンピューティングを始めたのは吉田製作所さんの動画を見てでしたね~
最近は気温が下がりグラボ温度も余裕が出てきたので、もうちょっと負荷を高めてもOKですね。
しかし室温が高い夏場は同じ設定でも70~75℃位でした。
温度が高いと機材の故障原因やマイニング効率低下にも…
故障防止の為、保護機能が働いてわざと処理能力を落として温度を下げるサーマルスロットリングが発動するとマイニング効率が低下する。
グラボを分解してクリーニング・古い熱伝導グリス除去&再塗布した際、グラボを冷却するファンの配線の差し込みが甘く、冷却ファンが回っていない状態でマイニングを開始した直後温度は90℃を超えてしまい、故障防止のサーマルスロットリングを発動させた事があります。
その時はグラボが壊れたと思いましたが、直ぐ気づきシャットダウンして原因が究明・対処が出来たので現在も元気に稼働しています。
マイニングPCの稼働状況や実績もリアルタイムで確認が可能
夏場に発生したマイニング停止もスマホで確認した結果、すぐ対処出来ので停止時間による損失を最小に。
リモート復帰は残念ながら、私の環境では成功実績はゼロですが遠隔監視が出来便利です。
PCケース内部にゴミ・ホコリが溜まるので、最低1週間に1回は内部清掃の実施。
清掃のついでに配線ケーブルや部品に異常が無いか目視確認を必ず行う。
マイニング稼働させたらなるべく止めないで運用する人が多いですが私は逆です。
機器の故障を未然に防ぐ事ぎ、マイニングに長く使える事で長期間収益が得られる。
長期間使用しているPCの場合、清掃しても温度が高めなら分解して清掃・熱伝導グリスの交換。
私が行っている普段使い&マイニングPCのメンテナンス方法を紹介した記事はこちらです。
下の画像は仮想通貨の基軸通貨とも言えるビットコイン1年間価格変化チャートです。
1ビットコイン価格が約120万円から660万円に跳ね上がったと思ったら、400万円前後をふらつき再び上昇基調です。
いつの間にか700万円を超えたりしていますね…
この様に値動きが激しいですね。
しかし、この先順調に上昇するかは誰にも解りません。
場合によっては120万円を割り込む事も頭の片隅で考えておくべきでしょう。
始めた時期や投資した金額によってバラバラですが、投資費用を回収出来ずにマイナス(損失)で終了は悲しいです。
従って半年間経ちましたが、高騰している新たなグラフィックボードを追加して投資金額を追加するのではなく、使い古しのPCを維持管理して効率を高める工夫をしていました。
高性能なグラフィックボードを購入しても、高額なので回収までの期間が必要。
過去の暴落からマイニング使用済グラフィックボードも中古市場に流通して価値が値下がりした過去を知ると躊躇してしまう。
マイニング効率を高めるオーバークロック設定や壊れる前にPCの電源交換を行い、手持ちの機器を長く使い続け追加出費を抑える。
マイニングによる電力コストの計算を行い、手持ちの機材(または購入予定機材)の損益分離ラインを知る。
安い電力会社に乗り換える・契約プランの変更を行いマイニングコストの引き下げを検討。
収支がマイナスであれば無理して進める事もせず、待機するのも一つの手。
太陽光発電した電気を大容量ポータプルバッテリーに貯めて自給自足し、マイニングで使用する電気を電力会社から極力買わずランニングコストを削っている。
キャンプブームのおかげで持ち運びが出来、しかも大容量なポータブルバッテリーが発売されたので自腹購入してみました。
通常時は貯めた電気でマイニングPCを稼働させ、電力コストを削減。
地震や災害での停電時には可搬式の非常用バッテリーとなります。
忖度無しの長期運用したレビュー記事執筆予定なのでお待ちください。
事業用太陽光発電の高価買取期間が終了したら大規模マイニングファームとセットで新たな投資案件が増えそうですね。
マイニングを行い半年間の成果報告記事はこちらになります。