初心者が教える写真講座、写真が趣味の家庭発電所所長のjal_1980です。
今回はISO 感度と写真の関係性について書きます。
写真の明るさ(露出)を決める3要素としてお送りしている3つ目になります。
初めてご覧になる方はシャッタースピード。
絞りについての記事こちらもどうぞご覧下さい。
ISO(イソまたはアイエスオー)感度と呼びます。
ISO 感度とは光を電気信号に変換するイメージセンサーが受け取る光の量を敏感に反応するか、鈍感に反応するかを数値で表しています。
数値が大きいほど光に対して敏感に反応するのですが問題も発生します。小さい光を増幅させるのでノイズが発生します。
ISO 感度を身近な物に例えるならオーディオアンプに近いです。アンプは増幅装置なので音を大小変化させます。
小さい音(光)を大きくボリュームUPすると雑音(ノイズ)も一緒に大きくなってしまうイメージです。
暗い場所では少ない光の量を敏感に受け取る事(高感度=高ISO )で暗い場所でも明るい写真を撮ることが可能になります。
明るい場所では(低感度=低ISO )で十分といった具合です。
実際のシチュエーションで暗い所で動く物をブレずに撮りたい場合は、少しでも速いシャッタースピードを選択したいのですが写真が暗くなってしまうのでISO 感度を高くして明るさを補う様な使い方をします。
また、夜空に浮かぶ星空は光量が少ないので少ない光のでも感知できる様にISO 感度を高く設定します。
ISO感度の設定出来る範囲やノイズ発生の具合は機種によって違いますし、ノイズの許容範囲も人それぞれなのでいくつが良いかは一概に言えません。
基本的に出来るだけキレイな写真を撮るには(低感度=低ISO )で撮った方がいいです。
同じ設定でISO 感度のみ変更したらどの様に写真が変化するか見て見ましょう。
シャッタースピード10秒、f値5.0に設定を固定してISO感度のみ変化させた静止画をスライドショーにしたのでどうぞご覧ください。(画面右側にある星は金星で薄曇で光が拡散し、ひと際明るくなっています。)
技術革新が目覚ましく最近のカメラはどれも高感度に強くなっているのでビックリします。
最新のカメラのISO最高感度は25600~102400など桁違いの感度に変化しています。
もし最新の高感度に強いカメラを使用して先程のスライドショーと同じ写真を撮ったら、肉眼で見える範囲よりも弱い光を捉える事が可能です。(ISO6400が実際に目視した星の数と同等でした。)
ISO 感度設定のオススメはISO オート(ISO AUTO)です。
私達の目は周囲の明るさに対して順応性が高く明るさが変化しても無意識に補正してしまいます。
しかしカメラは明るさの変化に対して正確に写し撮るから、いつの間に周囲の明るさの変化に気づかす思ったより暗い・明るいといった問題が発生します。
ISOオートに設定しておくと、明るさの変化に対して自動でISO感度を調節してなるべく同じ明るさを保ってくれます。
そして自分の思った通りの明るさに露出補正をする事で、明るさの調整が可能となります。
露出補正についてはこちらの記事で詳しく書いてあります。
だから私は今でも撮影時にISO 感度はオートで撮ることが多いです。
ISO オート機能がなければ高い確率で途中、挫折して一眼レフ難民になっていたと思います。
シャッタースピードと絞りを自分で決めてISO感度を自動にして明るさの帳尻合わせを、カメラにお願いしてしまう事が可能なのです。
試しに撮影した写真を見てISO感度を固定して下の通りに設定を変更してまた撮影を行います。
撮った写真に対して暗すぎる(明るくしたい)、シャッタースピードを遅くするもしくは絞りを開ける。
撮った写真に対して明るすぎ(暗くしたい)、シャッタースピードを速くするもしくは絞りを閉じる。
露出補正を自分の手で行う感じです。
いかがでしたか?
露出(写真の明るさ)を決める3要素(シャッタースピード・絞り・ISO 感度)を複数回に渡って記事にしてきましたがそれぞれが写真に与える影響は理解できましたか?いきなり全てを理解出来なくともOKです。
写真を撮りながら上手く撮れないシチュエーションで、もう一度振り返って見ると新たな気づきを得られれば幸いです。
今回はこれで終わりにします、最後までお読みいただきありがとうございました。