2020年末も残りわずかとなりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
家庭発電所所長のjal_1980です。
私が2020年末までに片付けなければならない問題があります…。
それは大掃除……ではなく家の解体工事…てす。
発電所ブログ管理者が解体工事?
このブログを初めて見た方は???ですよね
ひょんなことから身内のヘルプを頼まれた事が発端なのですが、解体工事を完了して更地にして地主に土地を返却しなければならない返却期限が今年いっぱいだからです。
普通なら解体工事業者に見積を依頼⇒解体工事業者を選定・契約⇒解体工事完了後法務局に建物滅失登記を行い地主に返却・清算となります。
しかし、解体工事見積りを行う前に大きな問題がありました。
それは解体工事を行う家がゴミ屋敷である事です。
現状のままゴミ屋敷清掃&解体工事を依頼すると約200万円を軽く超えてしまう費用負担が発生してしまう事に…
そこで私に『どうにかできないか?』と言われた事で始動した案件になります。
今年はコロナ禍の夏休み、出かける予定も無く空いている事でゴミ屋敷を自主清掃を行い、片付けた後の続編記事になります。
ゴミ屋敷清掃のブログ記事はこちらです。
上の記事内で動画公開したゴミ屋敷清掃プロジェクトというか身内案件!?のYouTube動画再生が今までアップロードした中で1番再生回数が多い事(公開後約一か月間で再生回数1500回を突破…)に正直驚いてます。
ゴミ屋敷は上の自主清掃記事で解決したので、今回は解体工事についての記事になります。
家を建てるハウスメーカは知っていますが、普段の生活に馴染みのない解体工事業者を知らない人が大多数では。
最初に解体工事見積もりを依頼したのは地主所有の土地・建物を管理する会社(不動産管理会社)から紹介された解体工事業者の見積もりを依頼しました。
提示された見積料金が適正か?
素人には1社の見積もりだけで『料金が適正水準なのか?』わからないですよね。
また悪徳業者・優良業者なのか判断しずらいです。
解体工事を依頼した悪徳業者が不法投棄を行った場合、依頼主も責任が問われるかもしれません…?
それだけ現状はゴミの不法投棄が横行している現状なんでしょうね…
たしかに人気のない場所にはよく不法投棄監視中との立札を目にする事がありました。
効率良く、優良解体業者を複数社の相見積もりを取るために今回利用したのは安心解体工事
HPを見ると、長年の紹介実績から各都道府県に優良解体工事業者選定や独自のネットワークを持っている。
最大6社の見積もりを無料で取ることが可能とあります。
WEBサイトから見積依頼を行うと翌日、電話が掛かって来ました。
解体工事を行いたい住所からグーグルストリービューで担当者が建物の確認を行ったところ、外観上ゴミ屋敷である事が分かりどんな状況なのか確認でした。
既にゴミ屋敷状態では無いことを伝え、見積りを行える日時の確認と相見積もりは3社行いたい事を言いました。
正確な見積もりを取るには現地調査が欠かせません。
私は半日で3社の選定と現地調査のスケジューリングを行ってもらいました。
現地調査には解体する家屋の内部を見る必要があるので、立ち会いに掛かる拘束時間を最小限で各社1時間ごとに現地調査の段取りを取ってくれたのが良かった。
現地調査の前にあらかじめ家屋の荷物(残地物)は撤去しておく。
余計な残置物(ゴミ)が残っていると、解体工事で出たゴミは産業廃棄物扱いとなり、処分単価が高く解体工事の費用が高額となってしまう。
自分達で捨てられるゴミは残さず、見積り前にあらかじめ捨てておきましょう。
どうやって運んだのか不明な下の画像にある鉄製の園芸台は自分たちで搬出困難品(ゴミ屋敷清掃で使った軽トラックの荷台に乗らないサイズ)なので処分をお願いしました。
トラブル回避と費用削減の方法など解体工事を依頼する側で知っておくと役立つ最低限の知識をまとめた冊子が郵送されます。
ゴミ屋敷の解体工事をセットで依頼するととんでもない金額になる恐れが…
下の見積書はゴミ屋敷の残置物(不要物)撤去費用だけで93万5千円とあります…
以前ゴミ屋敷だった家屋でしたが現地調査で追加料金の発生する残置物はないそうなのでとりあえずほっとしました。
解体工事着工前にエアコン・冷蔵庫・洗濯機等の大型家電の処分は別業者に取り外し・廃棄を依頼。
ガス給湯器と風呂湯沸かし器は解体工事でお願いしました。
解体工事後どの様な仕上がりを希望するのか見積もり・現地調査を行う前に決めておきましょう。
言った・言わないと後で揉めないようと互いに確認しておく項目を紙に書きだしておき、業者と確認した内容や調べておく事をメモしておくと良いですよ。
良心的な業者であれば見積前提条件等の資料を現地調査が終了後見積もり書が郵送されてくる中に添付されていたりします。
その中で分からない事は遠慮せず確認しておきましょう。
特に電気・ガス・水道等のライフラインの切り離しについてはどちら(自分または解体業者)が・いつまでに行うのか明確にして、あらかじめ行っておかないと最悪工事に入れない恐れが…
私の場合、解体工事後土地を更地にして地主に返却するので地主の希望に沿う形でなければならない。
地主は土地を駐車場として使用するので、土地と面する道路の高さでならして欲しい事を解体工事業者へ伝えました。
現地調査で出た問題として土地の道路側前面と奥側で高さが違うのはどうするか?は後日、地主に確認をとる必要がある。
敷地境界のブロック塀を完全に撤去せず、一部土止めとして残す形を取ることで段差の件について地主との合意が出たので、その旨を解体工事業者の見積もりに組み入れて下さいと伝えました。
建物を壊した後に滅失申請を行いますが申請書類を作成する際に、取り壊し前の家屋登記書類があると楽に出来るとアドバイスがありました。
現地調査立ち合い後、解体家屋の登記を管轄する法務局へ行き(土地・建物)各600円で登記謄本を入手しました。
後ろの高さが低くブロック壁が土止めの役割を行っているので、塀撤去の際、地面から露出している1段だけ残して撤去を希望。
後日郵送で送られてきた見積書を比較します。
地主紹介の解体工事業者1社プラス安心解体工事無料見積もりでの3社で料金を比較すると10万円以上の差となった。
地主紹介の解体工事業者だけが10万円高く、安心解体工事業者の見積もりの差額は誤差範囲なので適正水準ではないかと推測出来る。
明らかに格安見積もりを提示する業者は不法投棄をするか?
着工してから追加料金が発生するといった悪徳業者の可能性もあるので注意!!
決して見積もり価格だけでなく見積もり時に来た業者は信頼して依頼できる解体工事業者なのか確認しておきましょう。
今回見積りを行った解体工事業者の選定は金額も一番安く、現地調査の時に色々なアドバイスも頂けた有限会社興國工業さんに決定しました。
栃木県宇都宮市にある解体工事の興国工業(有限会社)HPへリンクはこちらです。
地主繋がりの解体工事業者には別の業者に決まった事で断りの連絡と安心解体工事で相見積もりを行った業者への決定&お断りは安心解体工事が代わって連絡してくれるので楽です。
興國工業さんと解体工事の着手日・完了日を互いに確認・金額も問題がなければ解体工事請負契約書を取り交わし契約成立。
工事着手日前に解体工事を行う近所に挨拶回りを実施します。
身内がゴミ屋敷にしてしまい近隣住民にご迷惑というか不快な思いをさせてしまったという反省から、解体工事業者まかせにせず私たちも一緒に挨拶回りを行いました。
昔からの繋がりのある住人はばあちゃんのその後はどうなったのか?
良く聞かれました、元気で暮らしていることを伝えると良かったと言ってもらえました。
下の画像のようなゴミ屋敷の中で暮らしていればそりゃ~体も壊すと思います・・・
2020年を振り返ると、今年一番つらかった思い出になりますね…
右上の画像が道路側から撮影した外観なのですが、安心解体工事担当者がグーグルストリービュー確認したら、家の中も想像が出来ますよね…
『コロナ禍によって仕事が無くなり暇…。』
って事は無かったのですけども。
何とかスケジュールの都合をつけて、普段の生活であまり見る機会のない解体工事を取材する感じでまとめてみました。
まあ、自分自身がどんな手順で解体が進んでいくのか興味があるからなんですけどね~( ´艸`)
内装の取り壊し&屋根の剥がしを人力で実施。
4人で次々と内装を解体・建物の構造体を露出させていきます。
壁の有無によって部屋の広さが違ってみえる。
家を建てる時にも同じよ事を感じたような気がしますね…
断熱材もないのでスカスカ、夏は暑く冬は冷たい家の構造なので素人目ですが今とずいぶんとちがいますね。
建物登記書類から昭和46(西暦1971年)年7月12日新築とあったので築49年の建物になります。
約50年前の家はみんなこんな感じなんでしょうか?
道路と接するブロック壁を壊し重機の搬入を行いました。
解体工事1日目は以上で終了。
6人で防音シート&養生の設置。
単官パイプを組み立て重機で建物を壊す際に発生する音を軽減する防音シートと壊したものが周囲に飛散しない為の養生シートを設置します。
隣の家屋と近いので微妙な位置合わせがプロの職人技ですね。
ここで問題が発生!
下の画像を見てください、隣家の車と養生スペースが極小です。
もしかしたら車をキズ付けてしまう恐れがあるので、移動をお願いしたいのですが不在で連絡が着かない・・・
挨拶回りにも不在でその後解体工事業者や私も再度、別日に伺ったのですが不在でポスティングしか行えてませんでした。
近隣住民から勤務先を聞いてもらい、解体工事担当者が直接説明に行きました。
当日は車がキズ付かないよう丁寧に養生を施して作業を続行。
翌日から車の駐車位置を変更してもらうよう、お願いして問題を解決しました。
このブログを執筆するために現場に詰めていたので問題対処の流れがスムーズです
担当者によると解体工事の依頼者が遠方にいて、故郷の実家を解体工事を行うケースが増えているので今回のような問題が発生するケースは多いみたいです。
重機を使って家屋を解体&ゴミの仕分けを平行して実施しています。
重機の操作が上手い(仕事なので当然なんですが)
崩す際、内側に倒れるようにしないと壊した廃材が隣家に当たり破損させてしまう危険がありますがゲームのブロック崩しの様に進んでいきます
養生の単菅パイプの骨組みと家の解放部の窓を固定している理由がここで解りました。
外壁が想定以上に崩れて被害が出ないようにする工夫なんですね。
重機を手足の様に器用に扱えるのはスゴイと思いました。
ただ壊すだけでなく素材ごとに分別しやすいように
作業者との連携プレー、ハンドサインで意思疏通が図れているのでみるみる解体が進んでいく
3日目に引き続き重機&人手で壊しながら分別収集を実施。
家屋は1日半で家屋は完全になくなりました。
角材の長さは均等に揃えられて、運搬積載車の荷台に整理しながら積み上げられています。
見ていると電線がものすごく邪魔に感じますが切ってしまうと辺りいったい停電となってしまうので注意しながらの作業になります。
午後は養生シート&骨組みの解体・回収作業を行います。
重機で基礎も完全に破壊&撤去してしまいました。
重機で土を掘り起こし、ライフライン(上・下水道や都市ガス管)の撤去。
掘り起こした土をふるいにかけて建築廃材・石・その他に分別しながら除去していきます。
ただ壊すだけでなく、きちんと土の中もふるいにかけて見えない土中にに廃材や石が残ってないかきちんと確認してくれるのは依頼主や地主にとって嬉しいのではないでしょうか?
悪徳解体業者だと埋まっているものはそのまま放置とかあるみたいです…
平行して裏手のブロックは隣接する土地との境で高さが異なる為、土止めとして露出部分を1段残して欲しいと地主からの要望なのでエンジンカッターでブロック壁の目地に沿って切れ目を入れていきます。
重いエンジンカッターを辛い体勢であるしゃがみながら正確に切り出すのは大変だと思いました。
掘り起こしてで凸凹だった地面も重機できれいにならして重機を回収しました。
この日で現場の作業は全て終了しました。
全ての解体工事&敷地の整地が完了したので、現地確認を行いました。
側溝のふたが1枚、重機回収作業中に割れてしまうトラブルが発生したので代替え品を手配中との事ですが特に問題は見当たりませんでした。
敷地裏の土止めコンクリートブロックもきっちり1段残しで切断面も目地に合わせてカットされています。
興國工業独自のサービスとして解体工事完了して数日後、解体工事写真台帳が届きました。
解体工事依頼主が遠方で解体工事の様子を確認出来ないので工事完了後写真台帳として郵送してくれます。
後日地主にも現状の姿を見てもらい、問題がないことを確認。
請求書&解体工事証明書が届きました。
請求金額は当初の見積もり価格と同じ129万8千円なので追加費用負担はなく無事完了しました。
解体工事完了後2週間以内の振り込みなので銀行から振り込みを行い精算しました。
解体工事は遅延なく無事完了しました、後は建物滅失登記申請と地主に返却だけになります。
解体工事によって家屋を解体したことを法務局に申請しなければ、翌年に固定資産税を支払なければならないので建物滅失申請を行います。
また、建物を取り壊してから1か月以内に行わないと10万円以下の過料(罰金)となります。
解体工事業者にお任せすると最低でも3~5万円程、追加の費用が掛かってしまう。
建物滅失登記申請に関しては免許や特別な知識が無くても可能なので私が代行して行います。
真ん中の建物登記事項証明書を見ながら解体工事業者から発行される建物滅失証明書(左側)と登記申請書(右側)の法務局HPよりダウンロードしたものに記入したものを管轄する法務局へ提出します。
問題がなければ提出日から大体1週間程度で建物滅失登記が完了して、下の登記完了証明書を受け取り滅失登記が完了します。
建物の所有名義と申請者が違う場合、別途委任状が必要となりますので事前に管轄法務局に問い合わせ、どんな書類が別途必要か確認しておくと良いですよ。
私は解体物件の所有者ではなく、申請を代行したので別途書類が必要となり法務局と家の間を3往復する事となり、登記申請が1日掛かりとなってしまいました…
地主との土地賃貨借契約の解除と清算に関する合意書に問題が無いことを確認して署名捺印しました。
最終地代約16万3千円の清算を行い、領収証をもらいました。
これで約50年間の借地契約が解除となり、何事もなく2020年内に無事地主に土地を返還する事ができました。
ブログ執筆&公開は年末になってしましましたが土地の明け渡し・清算まで11月中に終わってました。
最終清算した地代が10月分となってます。
私が執筆をサボって違う事を行っていたからです。
家の解体なんて50年に1回とそうそうできない体験ですよね。
私が建てた家も解体するのは恐らく子供や孫世代になるかと思います。
その時このブログを見て参考になれば良いと思います。
2020年8月から私が参加したゴミ屋敷清掃&解体工事もブログ執筆を含めて年内に全て完了となりました。
今年もコロナによってオリンピックが来年に延期など想定外が色々ありましたが、終わり良ければ全て良しとしましょう。
あなたは今年やりに残した事はありますか?
年末にやり残した事はこの記事以外にもいっぱいあるのですが、この記事を2020年最後とします。
最後までお読みいただきありがとうございました。