みんさんこんにちは、家庭発電所所長のjal_1980です。
私が何かと忙しい年末にも関わらず、コロナウイルスに感染してしまいました…
自宅で療養中に妻からキッチンのワンホール混合水栓が壊れたとの事も告げられました。
まさに弱り目に祟り目なんてことわざ通りの状況。
今回はキッチンの水栓が壊れたのを機に、コロナやインフルエンザ等の感染対策を兼ねてDIYでタッチレス水栓に交換した事を記事にします。
水栓金具交換を始めて行う素人ですが出来るだけ詳しく書きますので、どうぞよろしくお願い致します。
2018年12月末に発生したエコキュート不具合。
2019年11月末に発生した風呂場のシャワーホース不具合。
2021年12月に再び発生したエコキュート故障。
我が家は『年末に水回り設備が壊れる・不具合が発生という、もはや恒例行事というかジンクスなのか?』とも思える様になってしまいました。
上画像の通り、レバー操作を内部に伝える白いプラスチック部品が割れてしまってます。
取説を見ると水栓金具の想定耐用年数は約10年らしく、10年を越えたら買い替えを検討して下さいとの表記があります。
今回は部品交換して延命処置をするのではなく、水栓を新品と交換する事にします。
そこで交換する水栓金具の検討に挙がったのが、タイトルにあるタッチレス水栓です。
通常のシングルレバータイプ混合水栓はレバー左右回転操作による水温(お湯の温度)調整。
レバーの上下操作で水量調節を行うタイプが多いと思います。
タッチレス水栓は手を触れずに水の吐出&停止を行えるタイプの水栓金具になります。
下の動画はLIXIL(リクシル)キッチン用タッチレス水栓『ナビッシュ』の紹介動画なります。
【動画出典:LIXIL】
キッチンの水栓をタッチレス水栓に交換するための条件が以下の4つになります。
【画像出典:LIXIL】
意外と設置不可条件に該当する方もあるかと思います。
タッチレス水栓を導入検討前に設置が可能か?調べておきましょう。
2.浄水器&食洗機への分岐
4.マンション等でシンク下に設置してあるディスポーザー(台所で出る生なまごみを細かく砕いて下水道に流す機械)があると難しいかもしれません。
キッチンを調べた所、上の4つの条件は問題無く満たしています。
それではタッチレス水栓に変更したら発生するメリット・デメリットについて考えてみます。
家庭内感染対策にも有効。
家族がコロナやインフルエンザに罹った場合、マスクや別の部屋に隔離を行っても完全ではなく、家庭内感染は共用品からが多い。
例えば照明スイッチ・扉のドアノブや取っ手・蛇口等の何気なしに手を触れるもの。
その中でもキッチンの水栓金具は使用頻度が高く、有効ではなかと考えた。
また、調理中や洗い物行っている最中の汚れた手でレバーを触らないので清潔さを維持できる。
センサーが手前にあり、動作を短縮した結果、節水&節約に有効。
以上がタッチレス水栓金具に変更する事で得られるメリットになります。
通常タイプの水栓と比較して、高価・電気配線があり複雑なのでDIYで設置するのは難しいかも…
設置には電気工事が必要?・停電時は使えない?
上の項目は電源方式によってデメリットを解消可能です。
【画像出典:LIXIL】
乾電池式は電源を引き回す電気工事無しでDIYでも設置が可能と判断。
AC100V(コンセント方式)は電気工事が必要で第二種電気工事士という有資格者でないとダメです。
私は下の記事にもありますが、以前に電気工事の資格取得済です。
しかし屋内電気工事の実務経験はなく、水回りの配線工事は漏電によるリスクが大きく。
コロナ明けの自宅療養期間に設置作業を行うので、電気工事を行うのに別途必要な工具・部品の買い出しに外出不可なので乾電池タイプに決めました。
タッチレス水栓で気になる停電時の対応ですが、乾電池式は停電でも関係なく使用可能です。
電源がコンセント方式は手動に切り替えが必要だったりちょっと面倒です。
停電時に水を使用したい場合、洗面台等の別の水栓から出せば良いと考えればあまりデメリットとはならないのでは?
室内でペットを飼っている家庭であれば、誤作動が心配になるかもしれません。
機種により誤動作防止タイマーがあるかも?
室内でペットを放し飼いしているご家庭は購入前に確認しておいた良い項目になりますね。
リクシル製の水栓金具で比較した場合、通常タイプの水栓と比較して約1.5万円程度プラスすればネットで購入&DIY取付で導入が可能。
デメリット挙げた誤作動&誤動作の件ですが、我が家では室内でペットを飼っておらず、今後も飼う予定はない。
誤作動・止め忘れしても10分で自動停止機能有り。(リクシル製の場合)
乾電池の寿命も1日100回使用として、約1年程度なのでランニングコストも大きくありません。
メリット・デメリットを考えた結果、タッチレス水栓をDIYで導入してみる事に決定しました。
ちなみリクシルタッチレス水栓本体+工賃込みで大体、以下の価格です。
下画像の生活堂さんホームページへのリンクはこちら。
【画像出典:生活堂HP】
大体本体価格に1万円で標準工事費と3年保証が付く形ですね。
保証書を見るとリクシル製タッチレス水栓のメーカー保証期間は2年です。
生活堂さんで取付を依頼すると、保証が1年長い事から安心出来るのではないでしょうか?
私は水回りの工事関係は過去に行った事はなく、完全な素人です。
作業ミスが発生すれば当然水漏れとなり、普段の生活に支障が出てしまいます。
あなたが行ったDIYで隣家や階下に対して不具合が発生させてしまった場合、補填等が発生します。
(マンション・アパート等の)集合住宅であれば、備品交換の許可を大家さんや管理者よりもらって下さい。
取付方法の間違いや専用工具が無いので、手持ちの工具を流用して行っています。
私が取外した水栓金具・キッチンは多くのメーカーの組み合わせの一例であり、同じ状況ではありません。
部品・工具が足りず取付が完了しないと、当然キッチンの水回りが使用不可となります。
上記のリスクを踏まえた上、お試し下さい。
あなたが作業を行った結果、お住いの住宅設備に被害が出ても当方は責任を持てない事をご了承願います。
古い水栓の説明書&型番から取外し方法&新しい水栓が取付可能か?を調査。
予め取外し方法を調査した上で行う事で時間短縮が可能、取外しに特殊な工具が必要か?
自分で行える難易度か?
また、穴の形状によって新しく交換する水栓が取付出来ない可能性もあるので注意!!
リクシル製タッチレス水栓の場合、穴の大きさが37mm±2mm(35~39mm)でないとそのまま取付不可です。
参考に私が今まで使用していた水栓金具の図面を見ると、取付穴径Φ36~38mmとなっているので加工無し取付可能です。
【画像出典:株式会社KVK】
取外し水栓金具の説明書から型番を調べ、キッチンの水栓金具取り付け穴の寸法を今ついている水栓金具の図面から調べておきましょう。
もし調べた結果、古い水栓が特殊な形状で取付穴が違う場合、DIYでの作業をあきらめ取付業者に依頼しましょう。
固定方式が解らないまま取り外しを始めてしまうと、無駄な時間が掛かってしまいます。
最悪取り外しに専用工具が必要で作業が中断、キッチンが使えないなんて事態は避けましょう。
調べた結果、ここ15年位の販売しているワンホール式混合水栓金具の固定方式を分類すると以下の3種類あるみたいです。
1.上面施工方式(最近主流の固定方式)
取り外しは比較的簡単な固定方式。
今回タッチレス水栓の固定方式はこちらの上面施工になります。
2.ナット固定下面施工方式
ナット緩め専用工具が必要になる可能性有り、高難易度なので注意
ナットの大きさが水栓金具メーカーによってバラバラ
参考にナット固定締め付け&緩め工具を検索してみました。
口開き汎用サイズの工具の価格は高めですね。
3.ボルト固定下面施工方式
取り外しは比較的簡単な部類。
水栓本体から下側に突き出たボルトに馬蹄(ばてい)座金を通して下側からナットで共締め固定する方法になります。
ナットの大きさが約13mm~18mmと各社バラバラですが、小さいのでスペースが狭くても緩められました。
私が今回壊れて取り外した水栓金具になります。
現在お使いの取外しする古い水栓金具がどの方式なのか?
あらかじめ本体型式や取扱い説明書から、どのタイプの固定方式か確認しておきましょう。
LIXIL社製のタッチレス水栓には全部で11種類が有ります、迷ってしまいますね。
価格帯も大きく、最安品は3万円代から高機能・高価格品だと10万円位となっております。
私がどの様に選択したか説明します。
タッチレス水栓は電源が必要になります。
電源は電池式かAC100V(コンセントから供給)
電池式は2タイプで浄水器内蔵の有・無です。
AC100V(コンセントから供給)タイプは残り9タイプで機能により分けられる。
一番安価な乾電池タイプの浄水機能なしタイプを購入、商品が到着しました。
注意点でも書きましたが、適当な作業はケガや機器の破損を招きます。
少しで『もおかしいな?』・『なんでだろう?』と思ったら作業を中断し、その都度確認して不安な点や疑問点を解消してから進めるようにしましょう。
作業スペースを確保するため、収納棚を外し。
収納棚の取り外し方法はキッチンの取り扱い説明書を見て行いましょう。
けが防止のため無理せず荷物が多い場合は降ろして行うか、2人で作業しましょう。
汚れが蓄積しているシンク下の掃除を実施。
これで水栓交換を行う作業スペースを確保出来ました。
水道管から宅内に水道を供給する水道メーターの止水栓を閉じる。
キッチン下の止水栓も止める。
青枠の止水栓レバーが半開きなのは妻が節水の為にしてあった模様。
長期間止水栓の開閉操作をしていないと固着して動かない場合があるようです、そのような場合は一度開く方向に回してから閉じると動く場合があるそうです。
キッチン下だけでは作業中誤って開けてしまい、周囲が水浸しとなる可能性があるので念のため2重に遮断しておくと安心です。
遮断確認でキッチンの水栓を開けて水が出ないことをチェックしてから、次の古い水栓の取外しに進みます。
水栓金具を交換するのに必要な道具として、プラスドライバー・プライヤー(ペンチ)・モンキーレンチ・バケツ・雑巾(ウエス)を準備しましょう。
事前に調べた手順に従い古い水栓金具を取り外し。
ここでは3.ボルト固定下面施工の取り外しを例に挙げて行います。
下の画像は取外しを行う水栓金具の取り扱い説明書から分解模式図をスキャンしました。
まずは逆止弁に接続されている水とお湯の配管取外しから行います。
①ピンを引き抜き②ネジを緩め③上に引き抜くと外れます。
向かって左側の赤い方は温水の供給ホースなので、同様に作業を行います。
赤枠で囲った部分のシャワーホースカプラーをプラグから引き抜き、手に持っている白いカプラーとホースを分離させます。
カプラーとホースを分離させずに次に進むとシャワーホースを水栓金具から引き抜く際、カプラー部が引っ掛かり抜けません。
モンキーレンチでカートリッジ押さえを緩め、取外し。
水栓金具本体を持ち上げ取外し。
しかし、持ち上がるものの取外せない、その理由はシャワーホースにあります。
水栓本体を持ち上げる前にシャワーホースを水栓本体から引き抜きます。
引き抜く際、先端の金具が水栓金具内部に引っ掛かりますが、ホースを出し入れしながら引き抜きます。
これで水栓金具本体が無事、上に引き抜け取外せます。
水栓金具をシンクに固定している馬蹄(馬蹄)座金を止めているプラグをプライヤー(ペンチ)で緩め取外します。
これで古い水栓金具が引き上げられます。
これで古い水栓金具の取外しが完了しました、お疲れ様です。
実は水栓金具交換の成功可否の大きなウエイトを占めるのが、『古い水栓が取外せるか?』なんです。
作業前に他のブログやYouTube動画を見てみると、経年劣化により錆や固着によって取外しで苦戦している様子が多くありました。
私の場合は錆や固着は無かったのですが。
シャワーヘッド方式であった為、思ったより時間が掛ってしまいました。
詳しく記録はしてませんが、大体古作業開始からここまでの古い水栓金具取外しまで約2時間位ですかね…。
最初に行うのは上面施工金具の取付です。
特に難しくはなく、取付説明書に従い向きを確認しながら固定ボルト2本をしっかりと固定します。
ドライバーで締め付け後、スパナ(モンキーレンチ)で増し締め固定しています。
説明書にも記載されてますが、増し締めせずに進めるとがたつきや漏水の原因となります。
センサーケーブル断線に注意しながら、ホースを固定金具の中に入れる。
上面施工金具とタッチレス水栓本体の正面位置を合わせ、水栓金具本体をビスで固定。
付属のゴムカバーでビス穴をふさぎます。
次はシンク下の配管接続作業になります。
新しい水栓金具LIXIL(リクシル)ナビッシュに付属の逆止弁を取付けます。(青いパッキンを紛失しない様、注意しましょう)
実はこの作業方法は間違ってます!!
古い水栓で使用していた逆止弁の取外しを行わずに取り付けています。
間違いに気づかずこのまま作業を終えてしまうと、シンク下は水浸しとなってしまいます。
素人のDIYではこの様なミスが発生します。
なぜ気づいたかは古い方の逆止弁をよく見ると、スリットが見えます。
このスリットは古い水栓固定用でこのまま水が通ったら漏れてしまうのではないか?
『変だな~』、『おかしいな~』と考えたら間違いに気づきました。
下画像の赤枠で囲った逆止弁をスパナで緩め取外します。
DIYにはどうしてもこの様な作業ミスやつまずきがあります。
もし『間違いに気づかず作業を進めてしまったら…。』と考えるとゾッとしますよね。
正しい接続方法に戻した所、新たな問題が発生しました。
それは給水ホースの折れ曲がりです。
ホースの折れ曲がりは圧力負荷が集中して掛かりホースの劣化を早め、その結果漏水の原因となります。
試しにホースを固定しているバンドの固定ビスを取外してみましたが、状況はあまり改善しませんでした…。
下側(床下側)へホースを引き出せば折れ曲がり無くせそうだが…。
床下点検口から床下に入り状況を確認してみます。
床下側へホースを引き出す事で、ホースの折れ曲がりを緩和出来そうなので行ってみました。
作業完了後の写真ですが、片方の給水ホースを床下に引き出しホースの折れ曲がり修正に成功しました。
赤い印の方が温水側です。
こちら側のホースは折れ曲がらずに接続出来たのでホースの固定位置は変更せずに済みました。
ブログ執筆の為に振り返ってみると、ここが取付作業の山場でしたね…。
説明書通りにホースガイドを通し、電磁弁ユニットに接続します。
電磁弁を吐出管に接続し、固定リング&抜け止めカバーを取り付け。
乾電池ユニットから延びる電源ケーブルと電磁弁ユニット接続。
付属の単1アルカリ乾電池2本を電池ボックス入れる。
タッチレス動作&接続箇所から漏水が無いか確認を行う為、閉じた止水栓を開き通水させます。
止水栓はゆっくりと開きましょう。
ホース接続部を指で触り水漏れがない事を確認、どうやら問題なさそうです。
動作確認で水栓上部にあるタッチレスセンサーで水の出し・止め、シャワーホースの引き出し・収納の動作に問題が無い事を確認出来ました。
ここで水が出ない場合、ナビッシュ本体の水温&水量調節レバーはきちんと開いてますか?慌てずに確認しましょう。
ここまで来ればもう一息で作業が完結します。
動作確認は問題無いので配線を整理します。
電池ボックスは通常、壁に固定するのですが丁度良い台が有り、引き出しと干渉しなさそうなので仮置き。
後で固定場所を考える事にします。
不都合が発生しなければこのままになりそうな予感…。
後は外した引き出しを元の状態に戻せば作業終了になります。
お疲れ様でした!!
寿命により壊れた水栓金具をタッチレス水栓へDIYで交換作業の流れをお伝えしました。
いかがでしたか?
作業の様子を動画にしました。
作業途中で発覚した作業ミスにより水浸しとなる前に気づいて良かったと思います。
また、ホースの折れ曲がりによる不具合も給水ホースを床下に引き込む事で解消出来、良かったと思います。
後日、タッチレス水栓の使い勝手についてレビューしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。