みなさんこんにちは、家庭発電所所長のjal_1980です。
2021年が始まって1月も終わりに差し掛かってますが、2020年の発電実績と今年以降の運営方針について述べたいと思います。
きっと皆さんビックリする方針発表になると思いますよ…
2020年は色々ありましたね、2つの変化によって私が運営する家庭発電所を取り巻く環境が大きく変化しました。
再生エネルギー固定価格買取り制度(FIT)が始まってから10年が経過して買取り単価が48円/kwh→8.5円/kwh(東京電力の場合)と約1/5と大幅に下落しました。
また、新型コロナウィルスが感染拡大となり、緊急事態宣言が発令され外出自粛となり不要不急以外の外出が減った事によって在宅時間が増えた事により電気使用量が増えました。
下の表は電気検針表(電気料金明細)から2019年と2020年の電気使用量と売電収益差を比較したものになります。
電気の年間総使用量が約5300kwh(2019年)⇒5700kwh(2020年)と400kwh増えました、内訳として朝晩と昼間の使用量が増えて夜間はコロナ禍でも変化ないのでほぼ一緒ですね。
次に太陽光発電モニターの2019年と2020年の年間発電実績を見比べます。
発電量も過去と比較して天候にもよりますが、大体約3000kwh付近をキープしているので太陽光パネル&パワーコンディショナーの劣化等による発電能力の低下は見られません。
発電モニターの消費積算と電気検針表(電気料金明細)で数値が違うのは発電モニターの方は深夜電力を使ってお湯を沸かすエコキュートの消費電力が見えていないため少なくなります。
2020年電気検針票の年間消費電力5725kwhと太陽光発電モニターの消費積算4667kwhの差がエコキュートの消費電力で年間約1058kwhになります。
当然ですが電気検針表(電気料金明細)の方が正確なので発電モニターの自給率は参考値となります。
発電モニターと検針票に記載されている使用量の差については下の記事をご覧ください。
太陽光発電した電気も在宅による自家消費分が増えて、売電量が2049kwh(2019年)⇒1789kwh(2020年)と260kwh減りました。
したがって発電量が同じと仮定すると年間で700kwh(440kwh買電増加分+260kwh発電自家消費分)増えた事になりますね…
使用量に伴い電気料金は2019年2020年とどちらも年間約8.8万円とほぼ同じでした。
この様な状況から、恐らくあなたの家でも2020年の電気料金は増えたのではないでしょうか?
2019年12月から太陽光発電の買取単価が変更になり、買電より売電の方が高かったので2019年の年間収支は約6千円のプラスでしたが、2020年の年間収支は7万3千円のマイナスとなってしましました。
5人家族でオール電化住宅の年間電気料金の平均金額約15万円に対して、2020年の支出は約半分に済んでいるのはありがたいのですけど…
発電モニターに表示されている見かけの自給率は低下してますが、蓄電池を導入しなくてもコロナ禍により在宅時間で増えた事で昼間の電気使用量を発電した電気で上手く自家消費したことで電気料金はほぼ同じ金額でした。
この事から太陽光発電を導入していない家庭に比べて、太陽光発電で発電した電気を新型コロナ在宅で消費したことで、電力会社に支払う電気料金の上昇幅は少なくなったと考えられます。
地域限定ですが緊急事態宣言も再び発令されました。
コロナウィルスの早期沈静化は今のところ望みは薄く、感染防止に気を使うので在宅時間は増えるから電力消費は多くなるのでは?
電気使用量として2019年と2020年の中間位ではないかと予想しています。
下のグラフは私の家での過去9年間の電力使用量の推移を記録したものになります。
上のグラフを見るとコロナウィルスの感染が拡大した4月辺りから外出自粛による在宅時間が多くなり、電気使用量が増えているのが分かりますね。
グラフにした2012年から徐々に2019年まで電気使用量が増え、2020年は年間消費量は2019年を超えています。
電気料金も電気使用量と同じようなグラフの傾向になります。
電気の使用量の増加は子供の成長によるものなので、今後も増えて行く事が予想されます。
この記事を執筆している2021年1月現在、子供は3人とも小学生なので使用量はまだまだ伸びて行きます。
このような状況を好転させるためにもう一度、蓄電池はどうなのか考えました。
昨年末に蓄電池の飛び込み営業が来たので軽く話しましたが、期待した価格の下落や大幅な性能UPはしていない様でした。
蓄電容量については消防法などの(法規制によって)今以上に大きくできないので頭打ちらしいです。
どちらかというと蓄電容量の低下を減らす工夫や非常時の供給能力のUPが変化した。
今までの蓄電池は家中の電気を使える全負荷出力が出来る機種が少なく災害等によって停電した場合、あらかじめ非常時に蓄電池から電気を供給する機器に配線しておき、復旧まで持たす特定負荷タイプが多い傾向でした。
これは蓄電池からの供給能力を絞る事で停電が長期になっても安定して電源を供給するための工夫ですが、停電時に蓄電池から電気を供給する配線を行った機器しか使用できないので利便性で劣ります。
しかし現状の蓄電池は停電時でも家全体に電気を供給出来る全負荷タイプに主流が変わっているらしく、災害時に発揮する能力は向上しているそうです。
この様な機能・能力向上と相殺によってあまり価格は変化していないようですね・・・
設置費用は概算で約200万円程と以前見積を取った頃とあまり変化していませんでした。
以前見積を取った記事についてはこちらです。
導入初期費用が安め(ある意味価格破壊)の米国テスラ社製蓄電池『パワーウォール』について、導入したユーザーのyoutubeレビュー動画も出てきましたね。
自家消費に力を入れます。
実は2020年からどうしたら発電した電気を効率良く自家消費出来るか考えてました。
2019年12月より再エネ固定価格買取制度の10年が経過し、48円/kwh⇒8.5円/kwh(東京電力の場合)となりました。
さすがに1/5では安すぎて売電するより自家消費した方が良いので…
だから余剰電力をコロナウィルスを解析・研究する分散コンピューティングというボランティアに参加して24時間パソコンを稼働させ新型コロナウィルスの解析に協力していました。
分析に参加した手順の詳細な記事はこちらになります。
どうせ売電単価も安く、我が家には現状蓄電池もないので電気を貯めておけないのなら、世界中に猛威を振るっているコロナウィルスの分析に協力していました。
2021年1月中旬頃に仮想通貨(暗号通貨)のビットコインの価値が再び上がっていると話題にあがりました。
ひと昔前、多数の億り人を出現させたものです。
ビットコイン等の仮想通貨の取引には計算が欠かせないのです。
その計算の仕組みをブロックチェーンと呼び、計算に協力する事で得られる対価があるとの事。
計算に協力する事をマイニングと言いPCとネット環境があれば参加が可能。
日本では電気代が高く、採算が合わないので衰退したマイニングを試しに行ってみようか?と考えています。
太陽光で発電した電気をPCで消費してマイニングを行い、買電している分の利益を出すことが出来れば変則的ですが好転させられるのでは?
まずは分散コンピューティングのPC(このブログを執筆しているPCです)をそのままマイニングPCに共用化して試してみる事にします。
初期費用はなるべく掛けずにあるものを活用して実験します、そして無事対価を得ることが出来れば次のステップに移行します。
大きく利益を取りに行くのではなく、買電金額と収支がプラマイゼロになる月額7千円を目標として考えてます。
この様な感じで2021年は家庭発電所を運営というか発電した電気をマイニングで自家消費を行い、まずは収支をプラスマイナスゼロまで出来ればと良いですね。
また、いつ発生するか予想の付かない災害への備えとして自家発電した電気をローコストで活用できないかも合わせて検討していきたいと考えてます。
始めるのはすぐに出来そうですが、税制面や効率の良い方法などを調べてから行いたいと思いますので今後もどうぞお楽しみください。
最後までお読みいただきありがとうございました。